ニワトリの雌として生まれるはずの卵を雄の卵に性転換することに
北大の研究チームが成功したと
米科学アカデミー紀要電子版(PNAS)で発表されました
まず、このチームは性が決定される時期の生殖腺(将来精巣や卵巣になる組織)で
発現する遺伝子を雌雄間で網羅的に比較しました。
すると、「ヘモゲン遺伝子」が雄で強く発現していることを突き止めました
そこで、本来雌になるはずのニワトリ卵に「ヘモゲン」を過剰発現させたところ
卵巣になるはずの生殖腺が精巣に発達し、
雌の卵33個が全て雄化したことを確認したそうです
この「ヘモゲン」はヒト(哺乳類)では血液細胞を作るために働いており、
性決定には無関係なのです
鳥類に特異的なものなので、すぐに他の動物に応用できる・・・とはいきません
しかし今後簡単な操作で受精卵の性の決定をできるようになればいいですね
本日すぐにはご紹介できないのですが,
無人の牛舎になにやら動く黒い影
さあ、何でしょう?
最近はやりのお掃除ロボット?
それともスタ〇・ウォーズに出てくるドロイドの仲間?
実はこれ、エサを押して、牛がエサを食べられるようにするエサ寄せロボットなのです。
このように、遠くのエサを牛が食べやすいように近くにもっていくのですが、これがまた器用に回転しながら押し出しています。
さらに、仕事が終わったら自分で充電します。なんともお利口さんです
このロボットの名前はエサ寄せロボットの【JUNO】といい、JUNOがあれば面倒なエサ寄せも不要ですし、エサ寄せを頻繁に行うことで牛の採食量がアップするといった効果も期待できるそうです
初めて見たときはビックリしましたが、農業機械にはまだ見ぬ面白いものがあるんですね
ET研究所の牛は、鼻環がついている牛とついていない牛がいます。
いくつあるかご存知ですか?
血統、飼育法、飼育期間、枝肉の格付けなど、地域で一定基準を設けブランド化していますね
ということで、少しまとめてみました(黒毛和種のみ)
北海道はやきた和牛、知床牛、北勝牛、十勝和牛、みついし牛、ふらの大地和牛、ふらの和牛、かみふらの和牛、北海道和牛、北見和牛、びらとり和牛、生田原高原和牛、白老牛、音更町すずらん和牛、北海道オホーツクあばしり和牛、とうや湖和牛、流氷牛、つべつ和牛、十勝ナイタイ和牛 青森県あおもり倉石牛、あおもり十和田湖和牛 岩手県前沢牛、いわて牛、いわて奥州牛、江刺牛、岩手しわ牛、岩手とうわ牛、いわてきたかみ牛、いわて南牛 秋田県秋田牛、三梨牛、秋田由利牛、秋田錦牛、羽後牛 宮城県仙台牛、若柳牛、石越牛、はさま牛、三陸金華和牛 山形県米沢牛、尾花沢牛、山形牛 福島県福島牛 茨城県筑波和牛、つくば山麓 飯村牛、常陸牛、紫峰牛、紬牛、花園牛 栃木県とちぎ和牛、とちぎ高原和牛、おやま和牛、那須和牛、かぬま和牛、さくら和牛 群馬県上州和牛 埼玉県武州和牛、深谷牛 千葉県かずさ和牛、みやざわ和牛、しあわせ満天牛、美都牛 東京都秋川牛、東京黒毛和牛 神奈川県横濱ビーフ、市場発横浜牛、葉山牛 山梨県甲州牛、甲州産和牛 長野県阿智黒毛和牛、北信州美雪和牛、りんごで育った信州牛 新潟県にいがた和牛 富山県とやま和牛 石川県能登牛 福井県若狭牛 静岡県遠州夢咲牛、特選和牛静岡そだち 愛知県みかわ牛、安城和牛、鳳来牛 岐阜県飛騨牛 三重県松阪牛、みえ黒毛和牛、鈴鹿山麓和牛、伊賀牛 滋賀県近江牛 京都府京都肉、京の肉、亀岡牛 奈良県大和牛 和歌山県熊野牛 兵庫県神戸ビーフ(神戸牛、神戸肉)、但馬牛、三田肉/三田牛、丹波篠山牛、神戸ワインビーフ、淡路ビーフ、加古川和牛、黒田庄和牛、湯村温泉但馬ビーフ、本場但馬牛/本場経産但馬牛 鳥取県鳥取和牛、東伯和牛 島根県潮凪牛、いずも和牛、石見和牛肉、島生まれ島育ち隠岐牛 岡山県おかやま和牛肉、千屋牛 広島県広島牛 山口県香川県讃岐牛、オリーブ牛 徳島県阿波牛 愛媛県いしづち牛 福岡県小倉牛、筑穂牛 佐賀県佐賀牛、佐賀産和牛 大分県The・おおいた豊後牛 熊本県くまもと黒毛和牛 宮崎県宮崎牛 鹿児島県鹿児島黒牛 沖縄県石垣牛、おきなわ和牛、もとぶ牛
記載漏れについてはご容赦ください
すごいネーミングもちらほらと。。。いいですね!
また、わかりやすくするためか「ひらがな標記」が結構多いです
最近では世界的にも「WAGYU」として大人気ですね
日本の牛肉輸出で主な取引国は米国、香港、マカオが知られています
そう言えば先日、米国人に「Japanese Black Beef Cattle」で通じませんでした
逆に「WAGYUのこと?」って聞き返されます
研究所においてあった、とある発行誌の表紙が牛のイラストなのですが、これがなんともリアルなんです。
最初は写真だと思っていたのですがよくみると非常に丁寧に描かれた子牛の絵でした
この絵の作者は冨田美穂さんという方で、北海道の小清水町に在住されているようです。
さきほどの発行誌の過去の表紙も冨田さんの絵が使われていて、牛の自然な表情を描いています
興味が沸いたので、調べてみると木版画も作製されていて、非常に細かい線で描かれた牛たちは今にも動き出しそうな迫力です
勝手に絵を載せられないのが残念ですが、興味のある方は【うしのつむじ】というブログを開設されているのでこちらをチェックです
あと、ブログを見てたら気付いたのですが、なんと明日から札幌にて冨田さんの個展が開かれるようです
明日は休日ですし札幌までひとっ走り、是非いってみたいですね
まだ要約しかみてないのですが・・・。
男性用避妊薬の開発が進められているのをご存知でしょうか?
雄牛では肉質のために精巣を子牛の時点で取ってしまうのがほとんどですね。
一方で、早い段階で去勢してしまうと、尿道がうまく発育せず成牛時に結石などで
尿道閉塞に陥りやすいと言われているのも事実です
日本産婦人科学会によると人ではコンドームをつけていても2%ぐらいが
妊娠(失敗?)してしまうそうです
昨年度いくつか男性用避妊薬に結びつく研究が報告されました。
なかでも昨年末に発表されたものは
「あるタンパク質を注射することで、精巣周辺の血液循環を悪くし、
受精能力をもたない未熟な精子が放出されるように仕向けるという方法」
で、しかも作用は”リバーシブル”とのこと。
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/11/scienceshot-protein-makes-sperm-.html?ref=hp
まだ実験段階ですが、男性用避妊薬の開発が実現する日も近いかもしれません
もっとも、牛は”リバーシブル”では困るのですが。。
先週ご紹介した「血中遊離DNA」ですが、
立て続けに同じグループから論文が発表されました
Analysis of Circulating DNA Distribution in Pregnant and Nonpregnant Dairy Cows
Mayerら、Biology of Reproduction, 2013
人工授精後20日目の妊娠牛(24頭)と非妊娠牛(16頭)の「血中遊離DNA」を回収し、
次世代シーケンサーで差を確認したところ、
牛は妊娠初期でBovB、Art2A、BovA2、Bov-tA2などが体の中をグルグル回っていることが明らかとなりました
これらがどのような働きをするのかまだはっきりとわかっていないようですが、
予想通りと言いますか(妊娠20日目なので)、
インターフェロンタウ(IFNt)や妊娠関連糖蛋白質(PAGs)
とからめて考察されています
次の展開が非常に楽しみな研究です
今日は体外受精時に行なう精子の洗浄方法の1つである
パーコール法について説明します
パーコール法とは45%と90%のパーコール液を用いて、
密度の違いで精液中の不純物や死滅精子などを取り除き、
元気な精子のみを分離する方法です
まず、一番下に90%パーコール液を入れ、
その上に45%のパーコール液を重ねます
さらにその上に精液を静かに重ねると・・・
比重の違いで写真の様な層ができあがります
45%と90%の境目が分かりづらいですが、
慎重に重ねるときちんと層に分かれます
この状態で遠心分離を行ないます
すると・・・
遠心管の一番下に白い物が貯まっているのが見えますが、
これが分離した元気な精子くんです
(写真が見づらくてごめんなさい)
このようにして体外受精では、
死滅精子や異常精子を取り除くことができます~
こんな簡単な方法でX精子も分離できたらなぁなんて思います
そううまくはいきませんね
先週、春機発動について書きましたが、その続きです。
ちょうど春機発動を促すホルモン処置に関する論文があったので紹介したいと思います
春機発動前のNellore種未経産牛におけるプロジェステロンをペースにした排卵誘起の方策
(原題:Progesuterone-based strategies to induce ovulation in prepubertal Nellore heifers)
Theriogenology 79 (2013) 135-141
【緒言】
春機発動を引き起こすための研究は様々おこなわれています。
プロゲステロンを処置すると下垂体のエストロゲンレセプターを減少させ、エストラジオールによるネガティブフィードバックを減退させることで、GnRHの放出を促すと考えられており、プロゲステロン製剤の使用で未経産牛が春機発動を迎えたとする報告があります。
そこで、この研究ではプロゲステロン製剤のCIDRとその他のホルモン剤を春機発動前のNellore種未経産牛に処置し、その後の発情、排卵、AIの受胎率を調査しました。
【方法】
エコーで7日間隔で卵巣を確認し、黄体のない牛を試験に使用。
試験1は3回使用した後のCIDRを12日間腟内に留置したもの(CIDR4)と無処置(CIDR0)のもので、その後の発情、排卵、AIの受胎率を調査。
試験2はCIDRのみの処置をコントロールとして、CIDR抜去時にeCGを200IU注射。
試験3は試験2に加えて、CIDR抜去時にeCG+ECP(シピオン酸エストラジオール)50㎎を注射。
試験4は試験3に加えて、CIDR抜去時にECPのみ注射で排卵率のみ観察。
【結果】
発情発見率 | 排卵した割合 | 受胎率 | ||||
試験1 | CIDR 0 | 10.7%a(19/177) | 18.6%a(33/177) | 79.0%a(15/19) | ||
CIDR 4 | 16.6%b(143/862) | 39.1%b(337/862) | 42.0%b(60/143) | |||
試験2 | コントロール | 27.6%a(124/450) | 53.3%a(240/450) | 43.6%a(54/124) | ||
eCG | 34.3%b(153/446) | 72.0%b(321/446) | 45.1%a(69/153) | |||
試験3 | コントロール | 21.5%a(17/79) | 45.5%a(36/79) | 46.7%a(7/17) | ||
eCG | 34.4%b(55/160) | 75.0%b(120/160) | 34.7%a(17/55) | |||
eCG+ECP | 56.2%c(91/162) | 90.1%c(146/162) | 33.3%a(27/91) | |||
試験4 | コントロール | - | 74.9%b(176/235) | - | ||
eCG | - | 85.0%a(199/234) | - | |||
eCG+ECP | - | 85.5%a(200/234) | - | |||
ECP | - | 80.4%ab(197/245) | - | |||
【感想】
結果より、CIDRを使用することで、Nellore種牛で春機発動を迎えさせることができました
また、CIDRの抜去時にeCGかECPもしくは両方を注射することでその確率は上昇することが明らかとなりました。
とくにeCGとECPを併用した場合には90%以上の牛が排卵しており、かなりの高確率で効果が期待できますね
この報告では3回も使用したCIDRをもちいていますが、これもミソのようで、低濃度のプロゲステロンのほうが高濃度より効果が高いとかLHの分泌が多くなるといった報告があるための処置であるようです
ただ3回も使用したCIDRを使うのは衛生面で気をつけなくてはいけないと思いますが…
今回の報告はET研究所ニュースでも紹介していますので、よければそちらもご覧になってみてください
が急激に広まっています。
皆様お気をつけください
牛にはインフルエンザはないのでしょうか?
ご存知でしょうか?
馬インフルエンザ
豚インフルエンザ
鳥インフルエンザ
はありますが、答えは牛にはありません
似た名前で「牛パラインフルエンザ」という感染症はありますが、
インフルエンザウィルスがオルトミクソウィルス科という科に分類されるのに対し、
このパラインフルエンザウィルスはパラミクソウィルス科に分類されています。
まったく別のウィルスということですね
パラインフルエンザに感染した場合、肺炎を発症してしまうこともありますが、
不活化ワクチンを投与していればある程度防げるものと思います。
研究所の黒毛ドナー牛たちは、毎年冬が始まるころに
不活化ワクチンを投与しています
そのおかげか、この数年肺炎を発症するドナー牛に出くわしたことがありません
予防が大事です
↑地面も凍りつく中、元気なドナーたち
死んだ細胞から血液中に放出されたDNAを「血中遊離DNA」といいます
ガン組織や炎症組織は細胞死が盛んに起こっているためにガン患者や炎症性疾患患者の血液にはこれが多く含まれるそうです
最近、この「血中遊離DNA」が牛の妊娠鑑定に利用できる可能性が報告されました
Early pregnancy diagnosis in dairy cows using circulating nucleic acids
Mayerら、Theriogenology 79, 173-179, 2013
ザックリ中身をまとめると
血清中の「血中遊離DNA」濃度を調べることで、AI後20日で妊娠鑑定ができる(可能性がある)そうです
妊娠も炎症反応おきますからね
うまい!
そこで、、、
同じことをやっても面白くないので、、、
例えば、
夏場のヒートストレスが原因で受胎しない牛や、
分娩後、なかなか受胎してくれない経産牛(特に乳牛)などなど
この「血中遊離DNA」濃度がどうなっているのか調べてみたいです
ただ単純に、受胎しにくい牛としてのマーカーとなるだけではなく、
「血中遊離DNA」の配列を確認し、
細胞死がどこの組織由来であるか予測することで、
その後の飼養管理法など改善すべき点が明らかとなってくるのではないでしょうか
少々飛躍しすぎかもしれませんが(夢を語りすぎる悪い癖があります)、
不妊の原因といなっている炎症などを改善することを目的とした飼料も開発できるかもしれません
また、上のMayerさんの牛の妊娠鑑定に関する研究でも人工授精日、胚盤胞期(7日目)、孵化期(10日目)、伸長期(15日目)などダメもとで「血中遊離DNA」を調べてみると面白い現象が起こっているかも?
寒い日が続きますが、牛の発情は来てますか?
ET研には受卵牛として約1200頭の牛がいます(預かり牛含)
これらの発情をいかに早く見つけて受胎させるのがET研職員の腕の見せ所です
しかし、待てど暮らせど発情を見せない困った牛がいます
牛は6~12ヵ月齢が春機発動期とされているため、一般的にはそれくらいに発情兆候がみられるはず。
そのため、この月齢を超えて発情が確認されていないものが問題で、スムーズな計画交配が狂ってしまいます
栄養不足がその要因として挙げられますが、別に発育が悪いわけでもないのに発情が来ない牛がどうしても出てしまいます。
対処法としてホルモン療法をET研でおこなっています。具体的にはGnRHやeCGの投与、プロジェステロン製剤などのホルモン処置あたりでしょうか。
しかし春機発動が遅れる原因はまだわかっていないことも多いようなので、調査する価値はありそうです。
先ほど挙げたホルモン療法以外のホルモン療法も検討されているようなのでまたの機会に紹介してみたいですね。
その他、雄牛と同居させると性成熟が早まるそうで、どういった仕組みなのか興味深いですねただ計画交配は無理そうですが
先々週に引き続き,ホルスタイン有名ファミリーの受精卵をご紹介させていただきました
先週ブログでご紹介いたしました国際学会の中で面白い発表がありました。
それはタイトルにもありますように受精卵にバーコードをつけるというものです。
バーコードいうと、スーパーでピッとやって商品の値段が出てくるあれです。
今回の発表ではバーコードといいますか、実際には非常に小さな識別コードを肉眼で読み取るものでした。
下記サイトの写真をご参考ください。
http://serginovo.files.wordpress.com/2012/08/esf-2010.pdf
受精卵にくっつけられるような小さなマーカーが作れるんですね。
それが驚きでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドイツでは洗礼も受けてまいりました。
学会開催中に、口頭発表を聞いている際です、、
どうも足をくみづらいなぁと思っていたわけです。
ハッと気づきました。
イスの高さがドイツ人仕様ということに。。。
自らの足の短さを痛感させられました
やってしまうんですよね。。。
効率が悪いらしいです(当たり前!)
このほど、米科学誌「サイエンス」で
「ショウジョウバエにおいて摂取制限は記憶形成を促進する」
ことが報告されました
すなわち、空腹状態になると記憶力が向上することが科学的に証明されたのです
試験は、
ハエに'ある匂い'と電気刺激を同時に与え、その匂いが嫌いになる嫌悪学習と、
'ある匂い'と砂糖水を同時に与え、その匂いが好きになる報酬学習と
どちらが早く記憶できるのか比較したところ報酬学習の方が覚えがよいという結果に。。。
しかし研究グループは、「砂糖水を効率よく飲ませるために実験前に空腹状態にしていた」ことに気づいたらしいです
えらい!
ということで、空腹のハエに上述の嫌悪学習を行うと覚えが早くなったそうです(記憶力が満腹時の2倍に!)
今後、文献を読むときは空腹時に読んでみたいと思います
ビールでお腹がパンパンに膨れた状態で読んでいるのでダメなんですね。。。
確かに、何も入ってこない。。。
いや、報酬学習という位置づけ(言い訳)で今後も継続です
みなさんはスマートフォンお持ちでしょうか?
なんとスマートフォンの個人での利用率は39.8%にものぼるそうですね
最も利用率の高い20代では58%ですが、中高年世代でも利用率は高く、
50代男性、40代女性では3分の1が持っているそうですよ
意外と普及していてびっくりしました
そ・こ・で、
スマートフォン向けの牛群管理ソフトが開発されたそうですね
発情や分娩が近いウシを観察注意牛としてリストアップしたり、
繁殖状態に応じて色分けし、「牛群の繁殖状況の見える化」で
効率的な管理が可能になるとのことです
昔携帯が分厚かったことや画面がカラーではなかったことが
今となっては信じられません
便利な時代になりましたね~
としみじみ思ってしまいました
本日,ホルスタインの有名なファミリーの受精卵を,ET研究所ホームページの受精卵リストに載せましたので,ご興味のある方は是非ご一読ください
JA十勝清水町管内 (有)田中牧場 所有
供卵牛 TMFセンター ミラン ダーハム マリリン ET
父 レーガンクレスト エルトン ダーハムET
母 センターリバー リステル CH ミラン ET(87点)
09-08 2X 365 M15,039kg F590kg 3.9% P479kg 3.2%
母の父 シヨアマー ミラン ET
祖母 コムスター ローラブラツク ET(87点)
03-11 2X 365 M16,214kg F601kg 3.7% P510kg 3.1%
祖母の父 トウマー ブラツクスター イーテイー
祖祖母 コムスター ローリー シーク ET(88点)
06-09 2X 365 M13,546kg F603kg 4.5% P461kg 3.4%
-本牛賞歴-
2007年 北海道ホルスタインナショナルショウ 1等賞2席(未経産ジュニア・ミドル・クラス)
2007年 北海道ホルスタインウィンターフェア 1位(15~18ヶ月)
2007年 第30回オール・ニッポン・ホルスタイン・コンテスト オールニッポン(未経産ジュニア・クラス)
2008年 第32回空知スプリングショー ジュニアチャンピオン
2008年 北海道ブラック&ホワイトショー 1位(未経産シニア・クラス)
2008年 北海道ホルスタインウィンターフェア リザーブ・インターメディエイト・チャンピオン
2008年 第31回オール・ニッポン・ホルスタイン・コンテスト 準々オールニッポン(2歳・経産ジュニア・クラス)
受精卵の父親は,“アトウッド”となります。
本牛の祖母,“ローラブラツク”は,その綴り(L’ORBlack)から“エルオアブラック”,“エルORブラック”や,
フランス語での読み方“ローブラック”など,様々な呼ばれ方をしているようです。
日本語の漢字と同じように,様々な読み方が出来ると,発音の仕方が難しいですね
現在ドイツのハノーファーで国際胚移植学会が開催されています。
このブログもドイツからの更新になります。
(写真のファイルサイズが大きいのでなかなかネットにアップできません)
世界中から研究者や、獣医師が集まって、繁殖に関する最新情報を共有しております。
↓ 会場です。
↓ 研究ポスターの展示会場です。
学会では、上のようなポスター展示による研究発表と(今回は337題)、
口頭による発表があります(言語は英語です)。
今回はヨーロッパで開催ということで、ヨーロッパからの参加者が多かったように思います。
戸惑ったのはイタリア人が話す英語はイタリア語に聞こえ、
フランス人が話す英語はフランス語に聞こえたことですね
英語で話しかければ、皆さんフレンドリーですので
非常に有意義な情報交換の場所となります。
来年はラスベガスで開催のようです。
ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
さて、今週ドイツで行われた国際受精卵移植学会(IETS)ネタです
1972年、ウィッティンガム博士がマウス受精卵の凍結保存に成功しました
その時は液体窒素中で8日間という保存期間でしたが、
凍結受精卵、一体何年くらい保存可能なのでしょうか?
Long-term storage of bovine embryos: birth of a calf after 22 years of cryopreservation
Dettererら、ドイツ、AI- and ET-Station Georgsheil
タイトルからわかるように22年間凍結した牛受精卵から正常なホルスタイン産子が誕生したそうです
また、その成績がすばらしい!
4個融解後、ETして3頭の産子を得ています!
これらにはステップワイズ・ダイレクト凍結の両方が含まれます(ダイレクト凍結胚も融解後、顕微鏡下で品質を確認していますが)
ウィルムット博士が牛受精卵の凍結保存に成功したのが1973年なのでちょうど40年が経過します
10年後の2023年、ウィルムット博士から「50年保存も可能ですね」という報告があるかも?
ウシを車に積み込む際に労力がかかるということで、
ウシを楽に積み込むための研究がされているそうです
ウシが積み込まれる際に嫌がるのは、
「慣れていない」ことが原因の1つとなっています
ウシが人による扱いに慣れやすい時期があるそうで、
それは(1)出生時(2)離乳時(3)最初の分娩の3つの時期だそうです
そこで、離乳時(体重約80キロ)のウシに
ロープで引く、スロープを上げる、荷台に乗せる、
という一連の積み込み作業を行い、
訓練後に荷台の上でご褒美として角砂糖を食べさせる
ということを離乳後5日間にわたって実施してみたところ、
1日目は数時間かかるウシもいましたが、
5日目にはどのウシもスムーズに積み込めるようになったそうです
訓練牛と非訓練牛を比較すると、訓練牛の積み込み時間は
88%も短くなったそうです
ストレスの指標となる血中のコルチゾル濃度の値も低く、
ウシにかかるストレスも小さいことが明らかとなりました
・・・ET研でもウシを引っ張る作業はかなりの重労働となっています
うちのかわいこちゃん達は残念なことにここが嫌いです
採卵棟が近づくにつれ足取りが重く・・・
ついには立ち往生していまうのもいます
言うこと聞いておくれよ~~~
これからは枠に入ったら角砂糖攻撃ですかね(なんちゃって)
この試験では今後、訓練効果の持続性を調査するそうです。
こんな日が続くと人も牛も嫌になってきます
そこでふと疑問になるのが実際どれくらい寒いの?ということです。
何かに立ち向かうには敵の情報を知らなくてはいけないのはどの世界でも共通のことでしょう。
というわけで試しに一晩測ってみました
でも一晩中起きて温度計を観察するなんてことはしません。
そんなとき便利なのが↓の温湿度データロガー(商品名:おんどとり)です
これを温度を測りたいところに置いておけば、設定した間隔の時間で気温を記録してくれます。
で、一晩測った結果が↓です。
-20℃より少し暖かいくらいの気温で推移し、明け方にぐっと冷え日の出を過ぎたころからグーンと気温が上がっていました
うーん昨晩は思ったよりしばれなかったみたいですね。あとお昼に10℃を超えてますが予報と体感からは、かけ離れているような?設置場所も要検討ですね。
今年は例年になく冷えているとの噂なのでET研の周辺でも-30℃いくかも、と不安な半面、内心期待もしているのでもうしばらく気温を測定してみたいですね
先週、有名ファミリーのホルスタイン受精卵を紹介させていただきました。
寒い日が続きます
牛舎に入ると、そこここで牛が咳をするのが聞こえます。
牛の肺炎には大きく分けて3種類あります。
細菌性、ウィルス性、マイコプラズマ性の3種類です。
原因をしっかり調べることで抗生剤の選択など、
より効率的に治療することができると思いますが、
牛の場合、抗生剤とあるいは非ステロイド系抗炎症剤の併用により
治療するケースがほとんどです
ET研究所ではワクチンと冬期にはOTCのLAの投与などにより
肺炎予防を実施しています。
このブログ筆者も風邪症状が続いており、
お医者さんにお世話になっております
もらった薬は抗生剤含め4種類もありました。
う~ん、肝臓傷めそうです
皆様も風邪には十分お気をつけください
先週末、東京での打ち合わせを終了し、
少し空いた時間を利用して、ET研ワンダーフォーゲル同好会は「高尾山」に初詣に出かけることに!
ケーブルカーなどのヌルイ手段は使わず、高尾山口駅からのアタックを開始しました
コース図はこちら↑
今回はもっとも距離が長い1号路をあえて選択!
山頂まで100分かかるとのことでしたが、
半分の50分で登頂に成功(かなり汗だくでしたが。。。)
山頂から見える富士山が美しすぎて感動です
(見づらいですが写真中央の白い山が富士山)
下りはゆっくりと歩きながら、かなり遅い初詣
ET研の商品が「ひっぱり蛸」になりますようにと周りの眼を気にせずたくさんナデナデしました
いや違いますね、他力本願ではいけません
「ひっぱり蛸」になるような商品をつくれますようにとたくさんナデナデしました
どちらにしろ他力本願か?
もちろん、制した山のTシャツは購入です
またひとつコレクションが増えました
これまで、我々の定義ではバーベキューもワンダーフォーゲルにカテゴライズされてましたが、
本格的にET研登山同好会でもつくりますかね?
しかし、高尾山くらいでお尻がピクピクしているようでは駄目です。。。
だって、599m。。。
連日寒い日が続きますね。最近では-20℃以下の日も珍しくなくなってきました
そんな中でも移植はおこないますが、やはり寒さによる受精卵のダメージは心配になります。
そこで、ET研でおこなっているET時の寒さ対策を簡単ですがご紹介したいと思います
寒いときに受精卵へのダメージをなくすのに便利なのがキャンプなどで使用する保冷剤です↓
寒さ対策なのに冷やしてどうするんだ
と思われるかもしれませんが、この保冷剤を温めると、数時間は温度を保つ有能な保温剤として活用できます。ですのでET研では事前に35~38度の加温箱でこの保温剤(保冷剤)を温めて、新鮮胚の輸送や移植器の保温に使用しています。
次がこの朝市にありそうな発砲箱です。北海道でしたらよく鮭が入っているやつですね
↓の画像のように保温剤を敷き詰めて、その中に受精卵をセットした移植器をいれておけば、速やかに移植作業にはいることができます
その他、移植器を脇に挟んで温めたり、車のフロント部の温風で温めたりなど、あの手この手で受精卵を寒さから守っています。
本日,ホルスタインの有名なファミリーの受精卵を
ET研究所ホームページの受精卵リストに載せましたので,
ご興味のある方はぜひご一読ください(詳細は以下より)
JA上士幌管内 スウィートネスシンジケート所有
供卵牛 スウイートネス アドベント エントリー ET(88点)
02-00 2X 365 M11,259kg F503kg 4.5% P381kg 3.4%
祖々母“エレガンス”の娘牛である,祖母の“エリザベス”は,その娘牛8姉妹がEXを達成しています。母の“エクレア”はその8姉妹のうちの1頭であり,本牛は“エクレア”のET産子です。本牛は2012年北海道ホルスタインナショナルショウにて1等2席(4歳クラス)を獲得しており,今後更なる活躍が期待されます。,
父 KHW カイト アドベント RED ET
母 サクランド スカイデユーク エクレア ET(EX-90点)
03-07 2X 305 M9,837kg F398kg 4.0% P311kg 3.2%
母の父 リステル レデユツクET
祖母 バトジヨン JK スカイツク エリザベス ET(EX-92点)
03-03 2X 305 M11,255kg F509kg 4.5% P355kg 3.2%
祖々母 クルル ブローカー エレガンス(EX-96点)
05-07 2X 365 M18,575kg F690kg 3.7% P577kg 3.1%
受精卵の父親は,”ブラクストン”となります。
(H25/1/17追記;)
多数のご注文ありがとうございました。
本日の抽選をもちまして、受精卵のリストを引き上げさせていただきます。
ありがとうございました。
(追記ここまで)
(フロステイファミリー)
JA士幌管内 山岸 均牧場所有
供卵牛 サクランド ゴールデン フエアリー ET
祖母の“フロステイ”は,2009年,2010年ワールドデイリーエキスポ(WDE)にて2年連続のシュープリームチャンピオンを獲得,泌乳量もM20,280kg F1,008kgと,好体型・高能力牛として評価されています(写真)。母牛の“フーギ”も,02-04で86点と好体型です。本牛は2012年北海道ウィンターフェア(10-11ヶ月齢)で5位でした。
父 ブレイデール ゴールドウイン
母 ダケツトエスエー シヨツト フーギ ET
02-02 2X 305 M10,256kg F461kg 4.5% P330kg 3.2%
母の父 ピツクストン シヨツテル ET
祖母 ハービユー ロイ フロステイ
写真:祖母 ハービユー ロイ フロステイ(EX-97点)
2007年 WDE リザーブ・グランドチャンピオン
3才シニアクラス オールアメリカン
2009年 WDE シュープリームチャンピオン
5才クラス オールアメリカン&オールカナディアン
2010年 WDE シュープリームチャンピオン
成年クラス オールアメリカン
受精卵の父親は,“ウインドブルック“となります。
(H25/1/17追記;)
多数のご注文ありがとうございました。
本日の抽選をもちまして、受精卵のリストを引き上げさせていただきます。
ありがとうございました。
(追記ここまで)
ET研究所ニュース1月号をアップしました
本日のネタ、新年会などで盛り上がるのではないでしょうか?
くらいのユルイ気持ちで読んでください
前置き:手の人差し指と薬指の長さを比較すると、男性は薬指が長い人が多く、女性は人差し指が長い人が多いそうです
さて、本題
2011年「PNAS」で報告されました
胎内でテストステロン受容体を不活化させたオスマウスは人差し指が長い女性的な指比をもって、
逆にエストロゲン受容体を不活化させたメスマウスは薬指が長い男性的な指比をもって生まれてくるそうで、
胎児期の性ホルモン(エストロゲンとテストステロン)で人差し指と薬指の長さが決まることが証明されました
「だから?」
と思われた方々、ここからです
(これ以降R15指定)
次に韓国の研究グループが学術誌「アジアン ジャーナル オブ アンドロロジー」で、
人差し指が薬指よりも短い男性の性器は比較的長い傾向にあることを報告しました(←何度も読んで理解してください)
実験ですが、男性に麻酔をかけ(笑)、男性器の長さを測定
そして、右手の人差し指と薬指の長さのデータと照らし合わせ、上のような結果を得たそうです
すなわち、
薬指の長さ÷人差し指の長さ
この値がデカイほどデカイらしいです
おっと失礼
「全長が長い傾向にある」そうです
これ、どうなんでしょう・・・
あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
ET研究所は4日から始動でしたが、ブログは今日から再開です
これからも様々な話題を皆様にお届けするとともに、
情報交換の場としても活用していただけるように努力して参りますので、
これからも全農ET研ブログ
をよろしくお願い致します
今日はET研にみかんが届きました
冬には欠かせないみかんですが、みかんの食べすぎで手(肌)が黄色くなる経験は
誰もがあるのではないでしょうか?
これを「柑皮症」と言うんですって
この現象に名前があるなんて知らなかったー
手が黄色くなったりするのは、みかんに含まれるβカロテンが
肌を黄色く着色するために起こります ψ(`∇´)ψウケケケ
ET研職員みんなでおいしくいただき、みんなのパワーの源になりました
ありがとうございました
最後にクイズです
これは何でしょう(笑)
単純で簡単そうに見えて実は私には難しかったです(笑)
今回はウィリアムマイナー研究所にいる同期からくる、デイリィインフォの記事の一部を紹介させていただきます
約1年前の論文ですが、教科書が覆される報告がありました
Acrosome-reacted mouse spermatozoa recovered from the perivitelline space can fertilize other eggs
大阪大学とハワイ大学の共同研究です(PNASに掲載)
一般的に、精子は先体反応を起こし、卵子の透明帯を溶かしながら内部に侵入していくと考えられていました
また、精子が卵子に侵入するのは1回のみと教わった記憶があります
研究グループは、透明帯は通過するが卵子細胞質の中に入れないよう
(すなわち、透明帯と卵子細胞質の間の囲卵腔に精子がたまるよう)
遺伝子操作した精子と卵子を実験に供試しました
そして、囲卵腔にたまった精子(すでに先体反応が起こっている)を取り出し、
新しい卵子と共培養したところ、その精子は
再度透明帯を通過し、受精卵となり子供にまで成長することが明らかとなりました
ということで、少なくとも精子は2回卵子に侵入できることが証明されたのです
そこで、、、
透明帯は通過したが卵子細胞質内への侵入を他の精子に許してしまった場合、
受精をあきらめずに、透明帯を脱出し、また新しい卵子に入っていくくらい【タフな精子】
がいれば繁殖効率がかなり改善されますね(過排卵処置時のAIに限りますが)
すいません。。。
冗談です。。。
しかもこれだと透明帯を3回通過しないといけませんね
しかし、うまく活用できれば少ない精子数でも効率よく受精させることができるかもです
特に体外受精
こちらは冗談ではありません
あっ、メリークリスマース
今日はクリスマスイブですね
みなさんどう過ごされていますか?
クリスマスイブということで(?)、
遠く離れたロシアでは先日こんなびっくりニュースがありました
対向車に接触したトラックが横転してしまったようです
幸い、運転手とウシさん達にも大きな怪我はなかったようです
ウシさんびっくりしたでしょうね、かわいそうに・・・
こちら十勝は例年に比べて雪が多いような気がしますし、
会社帰りに道路から落ちてしまっている車を見ることもしばしば・・・
みなさんくれぐれも車の運転にはお気をつけ下さい。
また、インフルエンザも流行し始めたとのニュースもありましたので、
年の瀬に体調を崩すことのないよう注意しましょう
今年も残りわずかとなりました
年越しに向けて、今週も1週間がんばっていきましょう
今日は今年最後の新ETシステムの移植にいってきました
数えてみると今年平成24年はなんと826頭の牛に新ETシステムで移植をおこないました(北海道内ET研移植のみ)
昨年の平成23年は583頭、一昨年は450頭、新ET開始の3年前は10頭(12月のみのため)と年々移植頭数が増加していることがわかります。
つまり生産者の皆さまに新ETシステムが浸透してきたこと、また支持をしていただいたためだと思いますので非常にうれしいことですね
今後もさらなる移植頭数拡大のため、努力してまいりたいと思います
本州ではまだ新ETの移植はありますが、来年も新ETシステムをよろしくおねがいします
牛の妊娠期間は、ホルスタイン種や黒毛和種で280-290日前後と知られています。
最近めっきり寒くなりました。
寒くなると家の中に閉じこもりがちになりますよね。。
しかし男性の皆様
今年こんな論文が発表されました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22234399
日ごろ座りがちの生活を送っている人は、
精子の運動性、形態の正常性に加え、ホルモン濃度まで
運動する人に比べ低いそうです
ある授精場の方がよく種雄牛の引き運動をされている
というのを聞いたことがありますし、
牛でも同様のことが言えるかもしれません。
12月4日の記事に引き続き、
国際受精卵移植学会(IETS)ネタです
いまいちスッキリしない結果ですが、
「子宮に何か入れる」ネタが好きなんです。。。
これもサンパウロ大学の報告(12月4日の記事と同じグループ)
INFLUENCE OF LOW-VOLUME UTERINE FLUSHING ON UTERINE VASCULAR PERFUSION AND ENDOMETRIAL THICKNESS DURING EARLY DIOESTRUS IN BEEF CATTLE
15頭の経産牛にAIを実施
AIと同じ発情周期の6日目に少量(20mL)のPBSを非黄体側子宮角へ入れて、
マッサージ後PBSを回収
そして、子宮の血流を観察すると、
非黄体側子宮角のみならず黄体側子宮角の血流が上昇するそうです
で肝心の受胎率がどうなるかというと。。。
書かれてない。。。
15頭じゃ何とも言えないという感じでしょう
彼らの予想は、この血流の上昇が受胎率にいい影響をもたらすのではというものです
手間がかかるため、ちょっと現場では応用できそうにない技術ですが、
知見としては面白いです
免疫系も大きく動きそうかな
突然クイズです
これは何をしているところでしょうか?
見たままシャーレにカッターで傷をつけている(線を引いている)で・す・が、
この線、採卵した受精卵を探すのに重要です
採卵後、受精卵が浮遊している子宮還流液をこのシャーレへ入れます
その中から受精卵のみをピックアップしているわけなのですが、
受精卵の大きさから考えたら、このシャーレいっぱいの還流液は大海原のようですね
(ちょっとおおげさですが・・・)
ですので、シャーレの裏側についている傷を目印に大捜索するのです
ちょっと写真が見づらくなってしまいましたが、
うっすらと見えている白い横線がカッターでつけた傷です
私は赤い線で示したように横に見るタイプですね
こうしてみんなスナイパーさながらの鋭い目つきで
「狙った獲物は1つたりとも逃しません」という感じで検卵しております
検卵の際にはシャーレ内を2回チェックして、
さらにもう1度取りこぼしがないかしっかりとチェックしていまーす
ET研究所で採卵した受精卵は定期的にリストを作成していますが、最近非常に人気の高い血統が目立ちます
それは、安福久という種雄牛の血統の人気が異常に高くなっています
安福久は鹿児島県の採精場で飼養されている種雄牛ですが、その子牛は肉質が非常に優れていることから高い人気があります。
とくに安福久を親にもつ雌子牛は肉質の良さ、繁殖への利用から非常に高値で取引されています
ただこの安福久、体が小さいことが最大の欠点でしょうか、そのため繁殖として残しても増体を期待した血統の種は難産のリスクから付けにくいという話を聞いたことがあります
そのため、分娩のリスクがない受精卵で安福久の人気が最近では異常に高くなっています
ただET研では安福久の供卵牛がまだまだ足りていないので、希望通りに販売できずご迷惑をおかけしております
今後牛が増えれば安定的に販売できると思いますので、もうしばらくお待ちください(人気ももうしばらく続いて欲しいですね)
安福久以外にも人気の血統をご用意していますので是非全農の受精卵をご利用ください
また和牛以外にも最近では受胎目的にF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の受精卵をリーズナブルな価格で提供させていただいてます。なんとかもう1産させたいという方やETは試したいけど和牛はちょっと…というかたも気軽にご利用できると思います
受精卵の購入やリスト、値段についてはET友の会に入会が必要(無料)になりますが、是非お問い合わせください
全農ET友の会: http://www.zennoh.or.jp/bu/chikusan/et/05shinki.htm