今日は、春なのに結構な勢いで雪が降っております。
十勝は大体GWくらいに夏タイヤに交換するのがいいと
言われておりますが、これでは怖くて交換できませんね。
と言いつつ、エイヤアと今週中に交換しようか思案中です。
話は変わりますが、今日の日経に、大阪大学の岡部名誉教授の研究に関する
記事が載っていました。血圧を調整するACEが受精に関わっているという研究成果が、
米科学アカデミー紀要に掲載されるそうです。おめでとうございます。
こういった研究は、どのようなきっかけで始まるのでしょう。
ACEが血圧調整に関わるのは自分も大学で学びましたが、これが受精に
関わるというのは、すぐに発想できるものではないと思います。
だからこそ、この研究がすごいと思うのですが、研究のきっかけについて、
岡部名誉教授に是非聞いてみたいものです。
(誰かご存知でしたら教えてください)
またまたこの時期がやってまいりました
平成25年度 全農ET研究所 研究開発会議です
4/27(土)に開催でしたが、本所、全農飼料畜産中央研究所、
全農家畜衛生研究所、福岡畜産生産事業所から
会場であるET研究所までわざわざ足をお運びいただきました
また、新兵器「テレビ電話」により北日本、東日本分場の方々にも
テレビ会議でご参加いただきました
ET研のメンバーも合わせると、総勢21名の会議となりました
テレビ会議は便利ですね~
しかし、相手方が声を発さず話を聞いてる状態だと、
きちんと聞こえているか、突然不安になりますね(笑)
「ん?ちゃんといる?聞いてる?」みたいな感じになります
しか~し、当然ちゃんと聞いてますのでご安心を(笑)
↑この写真はお昼を食べた後の会議前だったので、みなさん少しほっこり気味ですかね
研究開発会議は8:30~12:00まででしたが、
昼食を食べた後にもう1つ会議を行っておりました
さらに実験や現場作業がある方も会議後にもう一仕事行っておりました
みなさん働き者です
チーム一丸となって今年度もがんばります
新ETシステムもだいぶ普及が進み、最近では様々な牛に対してETをおこなう機会が増えてきました。
さて、今日は3月にETをおこなった牛の妊娠鑑定にいってきました
結果はすべて受胎
となればいいのですが、そううまくはいきません
現在は生殖器他に異常がないことを確認してETをおこなっていますが、見えないところで飼料の影響、乳房炎、蹄病によるストレスなど牛選びの際に見分けきれない要因があるのかもしれません。
今後受胎率を向上させるためにも乳成分の分析や蹄、肢の観察もおこなっていく必要を感じています。
乳成分でいえばMUNが高すぎるもしくは低すぎる牛の繁殖性は低いことがよくいわれますし(8~16mg/dlが適正)、体細胞数が高い牛でも繁殖性は低下します(ET研ニュース平成23年12月号参照:https://www.zennoh.or.jp/et/news_pdf/201112_2.pdf)。
蹄、肢の観察も肉眼のみではなくサーモグラフィの活用など客観的な指標が出来ないものかと考えている今日この頃です。
↑ 跛行はないけど左後の蹄が赤い(赤が高温で青が低温)ため炎症を起こしている?
連日ニュースにもなっておりますが、
中国で鳥インフルエンザが問題となっております。
まだパンデミックとはなっておりませんが、注視する必要がありそうです
皆様ご存知でしょうか?
鳥インフルエンザにも”弱毒タイプ”と”強毒タイプ”があるのを。
今回、弱毒タイプとされてきた”H7N9型”が変異し、
実際に人が死亡するケースが出ている点は非常に恐く感じます
動物を扱う仕事をしている以上、なにかしらの感染症に接する可能性はあるわけですから、
自分を守るため、動物間で広めないため、
普段から、予防・防疫には十分注意を払っていきましょう
ここ最近、金、原油など商品相場が軟調です。
アベノミクスにとっては、副作用(スタグフレーション)が起こりにくい地合いといえます。
原因はFRBの出口観測や中国経済の成長鈍化といった外的要因であり、
世界的なリスクオン気運とともにアベノミクス成功には追い風です。
運も味方するアベノミクス。
対して私は、土曜日に実験を失敗してしまいました
数えるべき未受精卵を、数える前に誤って捨ててしまいました。
準備も含めると5日間費やした実験が台無しです。
先輩にも手伝ってもらったのに・・・落ち込みますね。
アベノミクスに比べると何て自分は不運なんでしょう。
いや、おっちょこちょいなだけですね
あまりに落ち込んだので、短歌を一首詠みます。
「何個なの? バケツに問うも 返事来ず
わが心こそ 軟調にけれ」
意味:数えるのを忘れてバケツに捨ててしまった未受精卵に
思わず問いかけるも、当然返事は帰ってこない。
アベノミクスは好調だが、私の方は極めて不調であることよ
・・・次の実験、頑張ります。
北アメリカの北部に生息するアメリカアカガエルというカエルは、
動物界の「ゾンビ」の異名を持つそうです
どのようなカエルかというと↓(画像あり。カエル嫌いはご遠慮下さい)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009102901
今日はこのアメリカアカガエルの驚きの能力をご紹介します。
冬眠するカエル達にとって冬の寒さは厳しく、気温が下がってくると
落ち葉の中や土の中などで冬眠に入ります
アメリカアカガエルは生息地が北アメリカの北部ですから
寒さが厳しいため獲得した能力なのか、
なんと自身の体を高血糖状態にし、凍りつきながら冬眠をするそうです
寒さで皮下が凍結し始めると数分以内に血糖値を上昇させます
その値、なんと通常時の45倍だそうです
あま~~~~~~い・・・なんちゃって・・・すいません
アメリカの大学の研究室が行なった実験では、
体内の70%の水分が凝固した状態でも
森の巣穴で4週間程生き続けられることが判明しました。
血液の凍結を防ぐ機能に加え、重要な組織から水分を追い出して
凍結のダメージを受けにくい部位に集中させることができるのだそうです。
そして解凍の過程で心臓は鼓動を再開し、24時間以内に正常な状態に戻ります
通常の生物なら死に至る凍結状態からの蘇生で「ゾンビ」と言う訳ですね
ところで先週紹介しました卵子の凍結乾燥ですが、
開発者はこのアメリカアカガエルから氷結晶化回避のヒントを得たそうです
この技術ではトレハロースを含む溶液に卵子を浸漬すると紹介しましたが、
トレハロースはアメリカアカガエルを保護する物質の1つなんだそうです。
世の中に難題を解決するヒントは転がっているわけですね
視野を広く持たないとダメですね
先日,農林水産省より,新しい遺伝性疾患(IARS異常症)の公表がありました。
十勝の生産者の方々には連絡済みですが、実は今年度から新ETシステムが少し変わりました。
PRIDinから移植までの基本的なスケジュールは今までと一緒です。
では、何が変わったか
今までは十勝地方を4つの地区に分けて、それぞれを週替わりで回っていました。
それを、なんと月に1回で全地区まわるようになりました
つまり、PRIDinはいつもの4倍移植頭数もいつもの4倍です
今日はNEW新ETの移植日でした。なので朝からフル稼働です
生産、研究、課長、所長関係なしで動けるものは皆移植に走り、今日一日で53頭の牛に移植をしてきました
なかなかハードですが、1回に集約することで以前にくらべてかなり効率的な作業ができ、時間の節約が期待されます
来月はさらに頭数が増えることが予想されますが、全職員の力を合わせて頑張りたいですね
ちなみに、今日1日では移植が全頭終わらなかったので明日も移植がんばってきます
本日も、ホルスタイン優良受精卵のリストを更新いたしましたので、ぜひご一読ください
今日は上士幌は冬に逆戻りでした。
まだまだ寒いですね。。
ET研究所ニュース4月号をアップしました。
ET時、あるいはAI後にhCGを打たれている方もいらっしゃるかと思いますが、
皆様どのタイミングで打たれていますか?
発情確認後5日目で打たれている方が一番多いかもしれませんが、
今回ご紹介いたしました報告ではもしかするとDay2で投与するとよいかも
といった内容の論文でした
https://www.zennoh.or.jp/et/news_pdf/201304.pdf
ニュースにも書いておりますが、hCG投与の際は
アレルギーが起こる可能性があるので、投与歴がある際はご注意ください。
先週、おそばを食べに行った話の続きです。
その後、食肉処理センターに行って卵巣の採材をしました。
初めて行きましたが、想像以上にすごかったですね。
工場内にレールがあって、枝肉がつり下げられていました。
このレールに沿って、少しずつ解体されていく、流れ作業になっていました。
牛を育てるのは農業ですが、この段階から「工業」になり、牛から肉という
「工業製品」に変わっていくわけです。
計算された「ライン」にも感動。通常工場の生産ラインは、IE(industrial engineering、経営工学)
を駆使して緻密に計算されているそうです。
なんと指の動きまで計算してデザインされるそうです。
ここのラインがIEを駆使しているかどうかは確認していませんが、使っているんだろうな~
と思って見ていました。無駄のない動き。感動。
そして正確に切り分ける作業員の方々。一朝一夕にはできない熟練の動き。感動。
お肉が食卓に並ぶまでに、沢山の人が関わっているのはもちろんわかっていたのですが、
こうやって直に見ることでより実感がわいてきました。
お肉を食べる前の「いただきます」という言葉に厚みが出てきそうです。
そして研究で結果を出して、採取した卵巣が無駄にならないように
しなきゃいけないなと感じたのでした。
沢山勉強になった1日でした。
New Scientist(イギリスの週刊の科学雑誌)にこんな記事が載ったようです
「イスラエルのバイオテクノロジー企業が、哺乳類の卵子を凍結乾燥し、
室温保存を可能にする方法を開発した。」
なぬぬぬぬ∑( ̄Д ̄;)
この技術ではまず卵子をガラス化(高濃度の凍結保護剤を含む液で
急速凍結する方法。氷晶を形成せずガラス状の固体となるので、
細胞障害を防ぐことができる。)します
糖の一種であるトレハロースを含む溶液に浸漬し、
摂氏-55℃の低圧下で1日保存することにより、
卵子に残った水分が気化し、一種の粉末状になるそうです
光や空気を遮断した環境であれば、無期限に保存が可能となります
元に戻して受精・移植させたい場合は、水を加えるだけだそうです
すでにウシ卵子で成功を収めており、水を加えて戻した卵子の
30個中23個が受精可能であったことが確認されたと報じられています
さらにこの技術は白血球と幹細胞を用いた試験でも成功しています
卵子や受精卵の凍結乾燥ができれば液体窒素や
特別な保存設備が必要なくなり、保管や輸送が簡易化できますね
水をかけて3~5分待つ、インスタント受精卵の移植も
夢ではないかもしれません
しかし、現在のところ戻した卵子が受精可能であることを
確認しておりますが、実際に受精はさせていないようなので、
きちんと受精し、発育していくかどうかが気になりますね
今後の動向に注目です
↑写真はウシの卵子です
みなさんは「カモノハシガエル」をご存知でしょうか?
1980年代に絶滅したと考えられているオーストラリア固有種のカエルです
このカモノハシガエルの子育て方法、
かなりユニークなんです↓(閲覧注意!)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013031904
ちょっとしたショッキング映像ですね
まず、お母さんが産んだ卵を飲み込みます
その時点でお母さんの胃袋はその本来の働きを休止し、子宮のかわりに?
数週間後、おたまじゃくしを経てカエルに変態した子供が口から「ゲコッ」飛び出してくるそうです
お母さんの強い愛情を感じますね
現在、このカモノハシガエルをクローン技術で蘇えらせようというプロジェクトがオーストラリアで立ち上がっているそうですが、
なかなかうまくいかない様子。。。
口から子供が飛び出るところを見たいですね
こんな風に↓
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013031907
プロジェクトチーム!がんばれー!
牛の模様といえば皆さんはどんな模様を思い浮かべるでしょうか
4月の半ばというのに今日は粉雪が舞っていました
まだタイヤ交換はできなさそうです。
ブログネタを考えていなかったので今回はネットで適当に記事を探していると
人で子宮内膜症性気胸という疾病があるようです。
原因は不明ですが、人で胸膜や横隔膜に存在する()子宮内膜組織が
周期的変化を起こし気胸を起こすようです。
もし横隔膜に子宮内膜細胞が生着するのであれば横隔膜で妊娠することも可能なのでは?
と思ったのですが、
調べてみたところ実際に人では横隔膜で子宮外妊娠したという報告もあるようです
将来、男でも妊娠可能になるかもしれませんね
(横隔膜だと苦しそうですが。。)
今日はこの辺で。。
春ですね。
朝晩は冷えるものの、日中はだいぶ暖かくなってきました。
先週金曜日は、ぽかぽか陽気の中、先輩と屠場に出かけました。
実験に使う卵巣の採取の仕方を教わるためです。
途中お昼に、評判のお蕎麦屋さんに立ち寄りました。
駐車場にはたくさんの車が・・・・並ばなければ食べられない!?
もう売り切れになっていたりして!?
不安をかかえながら、趣のある日本建築の扉をガラガラと開けると・・・
2テーブルほど空いていました。ほっと胸をなでおろしましたね。
食べてみると、う、うまい!!!
十勝でもトップクラスではないでしょうか。
その店の名は「大正(笑)庵」。
うまいのはわかりましたが、店名が不思議。
なぜ(笑)(かっこわらい)が途中に入っているのでしょう?
店員さんに質問してみました。
「それは、師匠が百姓(笑)庵というお店で、のれん分けしてもらったから」
だそうです。
今度、デートの時に、師匠のお店にも行ってみよう。
え?相手?これから探すんですよ(笑)
↑先輩が食べた「板そば」は2人前のボリューム。
大変おいしそうなので、写真をとってしまいました。
「クローン」という言葉は今となっては多くの方がご存知だと思います
理化学研究所では、1匹のマウスから同じ遺伝情報を持つクローンを作り、
そのクローンからさらにクローンを作るという研究を行なってきました。
クローンはマウスで6世代までが限界で、
クローンの作出を繰り返すごとに成功率は低くなり、
ウシや豚でも2~6世代までが限界とされていました
ところが
なんと
このグループでは7年間で26世代、計598匹作ることに成功したそうです
す・・・すごい・・・
2005年末からマウスのクローン作りを開始し、
成体になるまでの約3ヶ月ごとに次の世代のクローン作りを繰り返し、
薬剤を改良することにより、クローンの作出率も改善しています
家畜の優良血統や絶滅危惧種の保存に役立てる可能性がありますね
しかし、安全面や倫理面などクローン技術には多くの問題点がありますので、
実用化するとなると難しいのだと思います
・・・う~ん、すごい技術です
我々も精進しなければなりませんね
発情と授精のタイミングと生まれる産子の性比については早いと雌が多く、遅いと雄が多いとよく言われます。
では、定時人工授精ではどうなのでしょう?
そんな報告が最近出ましたので紹介します。
【Presynch-ovsynch法と24時間後の人工授精はホルスタイン種泌乳牛の雄子牛分娩を増加させる】
【原題:More mare calves born after Presynch-Ovsynch protocol with 24-hour timed AI in dairy cows】
theriogenology 79 (2013)
<方法>
健康なホルスタイン種牛(N=1102)をランダムにPresynch-ovsynch群(N=564)と対照群(N=538)に分けた。Presynch-ovsynch群は14日間隔で2回PGF2αを分娩後23-27日に投与。2回目のPGF2αから12日後にGnRHを投与、その7日後にPGF2αを投与し、さらに48時間後にGnRHを投与した。牛は2回目のGnRH投与後、24時間後に定時AIをおこなった。対照群はとくに処置はせず、スタンディング発情の12時間後にAIした。子牛の性別は分娩後に確認し、性比を計算した。
<結果>
Presynch-ovsynch群子牛の雄/雌 比は対照群よりも高かった(雄/雌 = 1.69 vs 1.09; P<0.05)。
さらに、雄/雌 比は受胎した季節が夏、秋および冬のほうが春よりも高かった (P<0.05)。
<感想>
ovsynch法を用いて、最後のGnRH投与後24時間での定時人工授精では雄の割合がなんと1.5倍にもなるという結果でした
筆者らの考察ですが、やはり24時間後ではタイミングが遅く雄の割合が増えているのではないかということです。
ということはタイミングを早めれば雌が増える?かもしれませんね。
受胎季節と性比もみていますが、夏はovsync群でなんと72.7%が雄という結果になっています…逆に春は雌が増えるため季節の影響も無視できないかもしれません。
↑今日現場作業中に見かけた分娩中の牛
そういえば農家さんは子牛の前足を見れば雄雌がわかるらしいですが本当なんですかね?
本日も、ホルスタイン優良受精卵を更新いたしましたので、ぜひご一読ください
本州はお花見シーズンですね。
昨日の十勝は風が強く、とても寒い一日でした。
春の嵐か?と思いましたが、冬からずっと風が強いので
よくわかりません
新ETにて十勝管内を走り回りました
スケジュールがタイトで、
さながら自分達が春の嵐のよう
人事異動で2年ぶりに十勝に戻ってきましたが、
昔訪れた農家さんは覚えてくれているだろうか、との思いを胸に牛床を踏みました。
「お久しぶりです。覚えていますか?」
「久しぶりだね」が半分、「・・・(苦笑い)」が半分。
ある農家さんは、自分が十勝に戻ってくるとすぐに、
「○○さん、こっちに戻ってきたんだって?」
と違う職員に問い合わせてくれてました。
記憶に残って、覚えてくれているというのは、うれしいものですね。
今日は少し、風が穏やかなようです。
またまた女性陣で先日お誕生日を迎えられた方がいました
おめでとうございます
女性陣は冬生まれが多く、お祝いラッシュになってますね
とういわけで、またまたお弁当を頼みました
今日は中華弁当~
なんだか春らしいお弁当ですね
もちろんケーキも用意しました
レアチーズロールケーキだそうです
レアチーズだけあって少し酸味がある感じでさっぱりしていました
プレゼントも渡しました
とっても喜んでもらえました
ところで今日から新しい年度の始まりですね
ET研にも新しい仲間が加わりさらにパワーアップです
若い仲間とともにベテラン勢も(?)パワーアップした
ET研を今後もよろしくお願いいたします
もちろんET研ブログもよろしくお願いいたします
子牛虚弱症候群(CWS)の原因の一つとなる遺伝子が、H24年度、発見されました。
先日、音更町の共進会会場にて行われたジャッジングコンテストに参加させてもらいました
昨日、ある方の送別会を開きました。
会場は、上士幌でも有名なお寿司屋さん。
名前は明かせませんが、上士幌の人間に聞けばすぐ分かります(笑)
とてもおいしくて、音更(帯広の隣)出身の同期は、上士幌まで
家族でよく食べに来ていたそうです。
そのお店は、築地で食材を仕入れ、内陸の上士幌まで直送しているそうです。
久々にそこでお寿司を食べましたが、相変わらずおいしいですね~
築地から、私の胃袋までの長旅おつかれさまです。
そして送別会の主役の○○さん、体に気をつけて、がんばってください。
(肝心のお寿司の写真を撮り忘れました)
ET研で働く女性陣は不定期にレディース会というものを開いております
なかなか都合がつかなくて、だいぶご無沙汰でしたが・・・
チームワークを高めるためにはこういう会も大切だよねー
(とにかくおいしいもの食べたいし)
ということで今回は和食のお店をセレクトしました
このお店の1番人気のお部屋が取れたのですが、
なんと部屋に「いろり」があります
まずは前菜です~
ツブ貝にホタテにかみこみ豚にカチョカバロが出てきました
かみこみ豚とは豚全体の3~5%しかいない極端に脂がのっている豚なんですって
カチョカバロは表面をソテーしてカリカリにして食べるチーズですね
ホタテも大きくて立派でした~
ツブ貝はぺろりとたいらげ(笑)、いろりで炙りでーす
お部屋は個室でしたが、広かったのでそんなに煙たいとも感じず、
ゆっくりくつろぎながら食事ができました
最後にお鍋が出てきました~
野菜たっぷりで具を特製の卵液(野菜すき焼きらしいです)につけていただきます
〆にはうどんも出てきてお腹いっぱいです
お店の雰囲気も良かったし、ご飯もおいしかったので女性陣大満足ー
今週もまたお仕事がんばりますー
最近は暖かい日も続き、南の方では桜が咲くなど春の兆しがみえてきました(昨日は猛吹雪でしたが…)
さて、春を目前にして気になったことが1つ。
今年の冬はどうもET後に胎子死が起こることが多かったように思います。
ET研の場内では胎齢30日と60日に妊娠鑑定をおこなっていますが、30日で妊娠プラスにしたものが60日でマイナスになる牛がものや、エコーで死んでいる胎子がみられることがすごく多かったのです
昨年と比べてかなり多い頭数であったように思います。
原因は定かではありませんが、今年は寒い時期が長く続いたことも関係しているかもしれません。
今年度の反省を踏まえ、次年度は対策を考えなくてはいけませんね
↑ 胎子のエコー画像 【左:正常。 右: 胎子死 (胎子の形がいびつ)。】
本日、ホルスタイン有名ファミリーの受精卵を、ET研究所ホームページにアップしましたので、ぜひご一読ください
本日は祝日ですね
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
個人的には午前中は妊娠鑑定、採血、人工授精など盛りだくさん
でしたが、午後からお休みをいただきました。
のんびりネットをみていると面白い研究発表を見つけました。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130319/
新しいがん治療法です。
がん幹細胞を眠りから起こして抗がん剤で治療するという方法です。
すごい発想ですね。
がんの再発を抑制、撲滅することが可能になるかもしれませんね。
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ちなみに本文中の細胞増殖のブレーキとして働くFbwx7というたんぱく質ですが
”もし受精卵のFbwx7を欠損させれば受胎率向上に結びつくのでは??”
と思いましたが、、
http://www.jci.org/articles/view/40725
マウスでは10日齢胚ぐらいで死滅してしまうそうです。
受精卵の品質は顕微鏡下で形態観察し、判断しています。
細胞数、細胞の結合の強さ、形や色などなど・・・が評価の対象になります。
確かに形態評価は受精卵の品質を評価する上では基本中の基本ですね
かなりの重要ポイントです
しかし、見た目だけでは判断しきれない部分もあると感じます
例えば、受精卵の元気度を呼吸の強さで評価する
「受精卵呼吸測定装置」なんてものも開発されております
細胞活動に必要なATPはミトコンドリアでの呼吸によって産生されています
様々な動物種の胚を用いた研究においてミトコンドリアが正常に発達している胚は、
高い品質の良好胚であることが明らかとなっています。
すなわち、活発に呼吸している胚が良いということですね
ヒトの研究で、不妊患者41人を2グループに分けて検討したところ、
形態の良さで選んだ受精卵を子宮に戻したグループは
21人中8人(38%)が妊娠だったのに対し、
形態評価に加えて呼吸量も評価し、受精卵を選抜したグループは
20人中12人(60%)が妊娠したことが報告されております。
この技術は体外受精胚やクローン胚の移植などに有効かなぁと思いますが、
測定装置はかなりの高級品です・・・
大人しく見た目だけで判断することにします(笑)
God eyesを手に入れることにします
↑見た目が同じようでも妊娠するとなると差があるのかもしれませんね
新ETシステムを利用していただいている生産者の方より、うれしい話が聞けました
昨年ETで妊娠させた産子が非常に高く売れたとの報告でした
和牛の飼育が出来ない農場でしたので、生まれて10日で出荷したそうですが、そのお値段なんと¥400,000‐
8ヵ月まで飼育したのなら普通?ですが、10日でこのお値段、ビックリですね。
血統を確認しますと安福久×百合茂×勝忠平というなんとも豪華な3代祖、しかも安福久産子で雌
血統はもう完璧ですね
また牛も大きく元気いっぱいだったそうです
生産者の方曰く、こんな値段が出るとETはやめられないねとのこと。
子牛の写真が撮れればよかったのですが叶わなかったためドナーとレシピエントの写真だけでも貼っておきますね。
↑ R2461(かこ号) 【百合茂×勝忠平×安平】
百合茂と勝忠平が血統に入っているためかとても大きな牛です(写真ではわかりづらいですが…。)。
レシピエントも非常に大きな牛でした。長期不受胎であったためか少し肉がついていたとのことですが、栄養状態が良かったことが産子にも良い影響だったのかもしれませんね。こちらの牛はETで受胎しなかったらお肉になっていたとか
ET産子による収入のほかもう1産させることでの牛乳生産の収益もプラスされ、ETの効果が遺憾なく発揮されていますね
ちなみに同日ETしたほかの牛も同じ掛け合わせの受精卵だったのですが、こちらも雌が生まれたとのこと。
牛は少し小さかったそうですがこちらも1週間で¥390,000‐だったそうです
安福久恐るべし…
本日は、ET研メンバーで来年度に向けた会議、キックオフ会議が開催されました。
自分の歓迎会を自分で報告するのってどうなの?という意見があると思いますが
ご容赦ください。(他職員のET師免許取得のお祝い会でもありました)
会場は鹿追の”大草原の小さな家”というビュッフェ(バイキング)形式のお店です。
地元野菜を使ったヘルシーメニューが多く、人気のお店です。
右下に写ってる”そば”が絶品でした。
あまりにおいしくて上司は4、5杯食べてました。
デートにぴったりのお店ですね!相手いないけど。
そのあと然別湖(しかりべつこ)の湖上のアイスカフェへ移動。
湖の上にあるんですよ!?建築資材、すべて氷!
ちなみに夏になると溶けてなくなるので、固定資産ではないですね。
アイスカフェの貸借対照表には、店舗営業でありながら、
固定資産がないのですね。
話が脱線しましたね。然別湖の絶景も紹介したいのですが、
雪で眩しすぎて、スマホのスクリーンが見えず、撮影できませんでした。
ご紹介できないのが残念。
おいしい料理と絶景でとても楽しかった1日でした。
「食べてすぐ横になると牛になるよ」と幼い頃母によく言われました
その言いつけを守らなかったばかりに現在牛のような体格です・・・トホホ
みなさんも言われた記憶があるのではないでしょうか?
しかし本当に牛になることはありませんよね(当然ですね)
行儀の悪さを戒める&太る原因になるという理由で
そのような言い回しをするのだと認識していました。
ですが、食べてすぐ横になる行為は健康上はむしろ好ましいそうです
食後は食べ物を消化するために胃腸周辺に血液が集中します
満腹になると眠気を感じるのも頭に血液が行かなくなるためです
食後むやみに身体を動かすと血液が筋肉の方に回ってしまい、
胃腸の血液のめぐりが悪くなるため、食べ物を十分に消化できなくなります。
つまり食べ物をきちんと消化するためには、
食後は横になって胃腸の働きを助けるのがいいそうです。
しかし食後に横になるのは良いとしても、
深夜の食事の直後に眠るのは“肥満”の元です
そのカギを握るのは、BMAL1という体内時計を調節するたんぱく質です。
BMAL1は脂肪の合成を促すとともに、脂肪細胞の分化を促進して
新たな脂肪細胞を作り出す働きがあります。
BMAL1は1日の中で変動し、起きてから18時間ほどで量がピークになります
昼間はほとんど生成されず、午後3時くらいが最も少ないそうです
深夜になると増加し、特に午後10時から深夜2時頃が一番多く、
なんと昼の20倍にもなるそうです
生活スタイルの違いで時間に個人差はあるとは思いますが、
太りにくい体にするためには、このBMAL1の動きを考えると、
遅くとも午後9時までには夕食を食べ終えるようにした方がいいそうです
みなさんも牛にならないように気をつけましょう・・・
JA上士幌町管内 小椋茂敏牧場 所有
供卵牛 ハイロード クストー エクスプレス ET(EX-93点)
04-05 2X 365 M10,577kg F418kg 4.0% P363kg 3.4%
祖母“エリザベス”,母“エリッシュ”,そして本牛“エクスプレス”は,3代続けて北海道ナショナルショウの1等賞を獲得しております。また,母“エリッシュ”は事故により夭折してしまいましたが,その姉妹は8姉妹EXという偉業を成し遂げております。本牛もEX-93という,エリザベスファミリーの好体型を引き継ぐ能力の高さがうかがえます。
父 シルキー クストー ET
母 ハイロード ダーハム エリツシュ ET
02-04 2X 155 M4,093kg F174kg 4.3% P136kg 3.3%(検定途中 事故死)
母の父 レーガンクレスト エルトン ダーハム ET
祖母 バドジョン JK スカイツク エリザベス ET(EX-92点)
03-03 2X 365 M13,122kg F574kg 4.4% P438kg 3.3%
祖母の父 ドナンデール スカイチーフ ET
祖々母 クルル ブローカー エレガンス(EX-96点)
06-09 2X 365 M13,546kg F603kg 4.5% P461kg 3.4%
-本牛賞歴-
2008年 北海道ブラックアンドホワイトショウ リザーブ・インターミディエイト・チャンピオン
2009年 北海道ナショナルショウ 1等賞3席(5歳・クラス)
2011年 北海道総合共進会 1等賞5席(成年・クラス)
2012年 北海道ナショナルショウ 1等賞2席(成年・クラス)(セカンド・ベストアダー)
先週末に開催された十勝家畜衛生研修会に参加してまいりました。
参加者は農協、臨床獣医師や家畜保健衛生所の方など多くの方が
来られていました。
内容は「牛ウィルス性下痢粘膜病(BVD-MD)」に関する新しい知見や
根室管内で地域をあげて取り組まれている試みの紹介などがあり、
非常に有益な研修会でした
このBVD-MDという病気ですが、流産や下痢などをもたらし、
牛の生産性に多大な損害をもたらしうる非常に厄介な病気です
しかしながら、防疫体制をしっかりとることで防ぐことができる病気でもあります
全農ET研究所でいかにしてこの病気の進入を防いでいるかという取り組みを
また日を改めて紹介させていただきます。
昨日はひな祭りでしたね~
ET研にも今日はなんだかかわいらしいおやつが差し入れられました
「牛乳寒天~イチゴ&イチゴソース添え~」といった感じでしょうか
この写真を見て食べたくなった方へレシピの紹介です
材料(2~3人分)
・粉寒天2g
・牛乳400ml
・水200ml
・砂糖大さじ2~3程度
水に粉寒天を入れ火にかける(中火くらいがベスト)。
よく溶かさないと後でザラついてしまうのでよく溶かすこと。
沸騰してきたら牛乳を入れてよく混ぜ、再びフツフツしてきたら
砂糖を入れてよく溶かす(砂糖はきちんと溶かさないとザラつく)。
容器に入れて荒熱をとり、冷蔵庫で冷やせば完成
おいしいのにお手軽なのでおやつとして最適ですねー
今回はET研の方が手作りしてくれたのですが、実家が酪農を営んでいるため、
なんと「生乳100%」で作ってくれました(作る工程で水など一切入れておりません)
ちなみに作った方いわく、ゼラチンで作ると牛乳寒天が2層に分かれてしまうそうですよ
なので、寒天で作った方が良いみたいです
非常に濃厚な牛乳寒天の上に甘酸っぱいイチゴとソースが絶妙にマッチング
市販の牛乳を使った寒天じゃ味わえない濃厚さがとてもおいしく、
ET研職員の小腹を満たしてくれましたねー
ごちそうさまでした
本日、岩手県から、“授精師”から“移植師”になった彼が帰ってきました