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2012年11月28日 (水)

国際胚移植学会

来年の1月に第39回国際胚移植学会(IETS)が開催されます。

http://www.iets.org/index.asp?autotry=true&ULnotkn=true

場所はドイツのハノーファーというところです。

ET研究所では毎年、日々の研究の成果を国際学会で発表しており、

今年も一題発表予定です。

インターネットで研究発表の内容を知ることが出来ますflair

http://www.publish.csiro.au/nid/44/issue/6507.htm

今年のシンポジウムのテーマは”Advances in transgenic animal production”です。

”transgenic animal”=”遺伝子改変動物”のことですが、

医薬品の開発などに重要な役割を果たしています。

他に、ポスター発表は全部で337題、口頭発表では今年ノーベル賞で話題となったiPS細胞に関する報告もありそうです。

全農ET研究所がさらにパワーアップできるような情報を集め、

生産現場にも還元してまいりますshine

2012年11月27日 (火)

2%水素ガスは生命予後を改善する

すなわち、

心肺停止後に何らかの処置を施して心拍が再開しても、

脳や心臓(活性酸素による組織障害)への重篤な後遺症が残ってしまうことが多いのですが、

2%水素ガスを吸入することで状態悪化が緩和されるらしいですpunch

また水素ガスは、全身性炎症物質の増加も抑制することが明らかとなりましたpunch

慶応大学と日本医科大学の共同研究ですgood

非常に簡単にまとめると、水素ガスは、

「活性酸素を除去する」

「抗炎症作用をもつ」

ことが明らかとなりました

水素ガス・・・、簡単に入手できていいですね

細胞保存技術の改善に使えそうな予感が・・・

むふふ

2012年11月26日 (月)

奇跡の牛「サニー」

11月23日は静岡県御殿場市で

「第8回全日本ブラックアンドホワイトショウ」が開催されましたmotorsports

この大会では東日本大震災で被災した宮城県農業高等学校で飼育されている

奇跡の牛「サニー」が出品されましたtaurus

???奇跡の牛とはどういう意味なんでしょうか???

実は宮城県農業高等学校で飼育されていた乳牛は、

震災のため34頭中20頭が死んでしまったそうなのですが、

津波で流されながらも奇跡的に生還した牛もいたそうですtaurussweat01

その生き残った牛のおなかの中にいたのが「サニー」なのですshinetaurusshine

まさに奇跡の牛ですねsign03

なんだかこの記事を読んで涙が出そうになりましたweep

6月に宮城で行われた品評会では1位に輝いたそうですcrownshine

その時のサニーの凛々しい姿と記事はコチラdownwardleft

http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20120618dde041040080000c.html

生徒に体を洗ってもらっているサニーの写真↓spa

体を洗っている女の子達もかわゆいですねlovely(笑)↓↓

http://mainichi.jp/graph/2012/11/16/20121116k0000m040071000c/001.html

ちなみに全日本ブラックアンドホワイトショウでは最下位だったそうですwobbly

でもがんばったね、サニーgoodsign03

2012年11月23日 (金)

勤労感謝の日

本日11月23日は勤労感謝の日のため研究所はお休みをいただいています。

しかし採卵や移植といった業務はないのですが、牛の都合がありますので誰かは当番として様々な作業に当たっていますtaurus
具体的には発情の発見や授精、ホルモン剤の投与がメインで、その他牛の治療などを基本1人でおこなうためなかなかハードだったりもしますsweat01

話は変わりますが勤労感謝の日とは「勤労 をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としているそうで、農業国の日本では古来は五穀の収穫を祝う日だったようですね(参考wikipedia)。

日ごろは仕事に追われて忙しいことが多いですが、働くことができることに感謝してこれからもがんばりたいですねup

ただ今年は天候が不順のため、未だ大豆が収穫できていない地域もあるそうで…まだ収穫は祝えないかもしれませんdown

2012年11月22日 (木)

11月27日 ホクレン家畜市場

ついにET研究所所有の最後のブラウンスイスが上場します。

名号はポピー サージ ダルトンET。
ポピーという名号からか,ET研究所内極々一部では
“はなこちゃん”として親しまれておりました。
Y2527
(ブレツシング カル アクレイムETのX精液を絶賛妊娠中sign03
またどこかで会えることを祈っていますconfident
Photo

2012年11月20日 (火)

ET研同好会

先日は「ET研マラソン同好会」runについてご紹介しましたが、

まだまだありますsign01

本日は、

「ET研豚汁同好会」pigsign03

寒くなると時々豚汁を作ります。

Photo

お昼前にはいいにおいが充満するんです。

体も温まり、午後の現場作業もがんばれます。

ごちそうさまでしたーhappy02

Photo_2

↑豚汁女子

ネタ切れです。すいません・・・。

2012年11月19日 (月)

白銀の世界!

北海道各地で例年よりかなり遅れましたが初雪が観測されましたsnow

今日も空港まで受精卵の配送に行ったのですが、

とうとうET研の周りもこんなんなってしまいました~snowboard

Photo

季節ごとに美しく風景が変わるところが十勝の良いところだと思いますcatface

雪が降るとET研付近の道はこんな風になります~downwardleft

Photo_2

雪のトンネルみたい~shine

とても幻想的な風景に様変わりですbleah

今日の雪は湿っぽかったですが、パウダースノーのときはもっと美しいですgood

ところで雪が降ると心配なのが車の運転です・・・orz

ET研は山の方にあるので、行きは登り、帰りは下りになっていますdown

難所が何箇所もありますが・・・

私的には冬になるとここのカーブが非常に恐怖でございますshock

Photo_3

北海道にお住まいのみなさまはこれから車の運転に十分ご注意下さいrvcar

2012年11月16日 (金)

JA大樹より新ET見学

以前もありましたが、本日の新ETシステムでもJA大樹より2名の移植師の方が研究所および新ETシステムの見学にいらっしゃいましたnote

昨日は現場のほうに随行していただき、超音波を用いた黄体確認、研究所に戻ってからETに関する座学、そして本日は採卵から移植までの流れをみていただきましたeye

現場ではなかなか機会のない超音波をもちいての黄体確認や新たな繁殖技術について、興味をもっていただけたように思いますconfident

1116

実はこれでJA大樹の移植師、合計8名の方々に新ETシステムの作業をみていただきました。

今回の見学ほかが少しでも現場の役にたっていただけたら嬉しいですhappy01

皆さん2日間も、朝早くからお疲れさまでしたsweat01

何か技術的なことでご質問ありましたらいつでも気軽に聞いてくださいね。

2012年11月15日 (木)

高育種価牛

本日は、供卵牛の候補として導入しようとしている、 道内育種価の高い母牛より産まれた産子の

衛生検査に行ってきました。 結果が出てからしか導入きないのがもどかしい!
Imag0247
すくすく育っているようでした。
検査終わるまでもうちょっと待っててね。
Imag0254
お母さんは、ほかの牛よりひときわ大きい美人さんでした。

2012年11月14日 (水)

とまるちゃんの嗜好性

先日、農家さんで、とまるちゃんの嗜好性の話になりました。

「どうも食べない牛がいるんだよね~」

とのこと。

糖蜜が入っているので

これまで牛が”食べない”という話を聞いたことがなかったので意外でした。。

皆さんのところではどうでしょうか?

参考にさせていただきますのでご意見お待ちしております。

Imag0296

↑庭先で和牛繁殖雌牛に与える餌の話を教えていただきました。

これも非常に勉強になりますflair

2012年11月13日 (火)

フードバレーとかちマラソン!

2012フードバレーとかちマラソンが秋晴れの中、帯広市内で開催されました。

ハーフマラソン(21km)の大会ですrun

Photo_2

約3,000人のランナーが帯広市内をかけぬけました。

Photo_4

「ET研マラソン同好会」からは3人のランナーが参加dash

強風typhoonに悩まされましたが、3人とも無事に完走することができました。

タイムは・・・、

A:1時間57分、B:2時間8分、C:2時間10分

この中で最高齢のA、トレーニングの成果を発揮できようです。

しかし、Aは翌日から出張で日本各地を革靴で転々としたのですが、実は足裏foot激痛が。。。。

何とか足を引きずらずに仕事を終えました。

いや、客観的には引きずっていたかもです・・・。

Bも翌日は採卵作業がキツそうでしたね。

さすが20代のCは、翌日も元気up

あーっ・・・、20代って、すばらしい・・・。

また機会があったら走しましょうsign01

ET研でお揃いTシャツ作りたいですな。

Photo_5

ゴール直後sign03

お疲れさまでしたsign03

2012年11月12日 (月)

研究開発会議

先日研究開発会議が行われましたmemo

ET研究所では1年に2回(春cherryblossomと秋maple?)開いておりますpen

それぞれの研究の進捗報告や今後の進め方、目標・・・などなどcatface

ET研究所職員一丸となってがんばっていくために、方向性を確認し、

決定する重要な会議でございますrock

今回は本所から2名ご参加いただきましたairplane

Photo

土曜日でしたが、ご出席いただいたみなさまどうもお疲れさまでしたdash

会議終了後も別の会議や実験等でまだまだ残って仕事をしている方が多かったですcoldsweats02

生産者のみなさまに還元できる技術を提供できるようにこれからもがんばりましょうup

2012年11月 9日 (金)

XY精子の割合

最近はXY分離精子が発売され、現場でも頻繁に使用されています。

そこでふと思ったのですが、XYを分離する前はどの程度の割合でXY精子が含まれているのでしょうか?

普通に考えれば1:1の割合になると思いますが、もしかすると違うのかも…と思ったので調べてみましたpc

するとウシ(Bos Taurus)では若干ですが、1~4%くらいY精子のほうが多いみたいですね (Hassanane M et al., 1999, Nicodemo D et al., 2009)flair

一般に乳牛では雌のほうが喜ばれますが、若干の違いとはいえ期待するものの逆をいく結果になっていますsad

ちなみにウシの種によっても差があるようでイタリア原産のModicana種はほぼ1:1であるのに対して、Agerolese種は4%ほどY精子が多いようです(Paucillo et al., 2012)。

実際は受精までの過程で選抜があるので、この通りの比率に産子がなるとは限りませんが、いったい何の差がこの結果に表れているのか、不思議ですね。

ちなみにヒトではX精子のほうがほんの~1%多い(Han TL et al., 1993, Martin RH et al., 1996)という結果のようです。

ヒトの世界では生まれるずっと前から女性のほうが強いのかもしれませんねcoldsweats02

大切なお客様へ感謝

今日、肥育頭数2,000頭以上を誇る中山牧場(佐賀県)様ご一行が来所されました。

まず遠いところからわざわざお越しいただいたことに感謝、

そして九州の現場の状況をお届けいただいたことにまた感謝です。

合せて北海道の内陸部にあっても仕事は全国区ということを改めて実感したのでした。

今後も生産者の皆様のお役に立てるよう、全員一丸で精一杯頑張ります。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Photo

2012年11月 8日 (木)

牛の採血

本日は,今度ET研究所にやってくる供卵牛の,導入前の衛生検査のため,

採血hospitalを行ってきました。
牛の採血は主に,首の外頚静脈か,尻尾の付け根の正中尾静脈というところから血を抜きます。
頚静脈から採血を行おうとすると,taurusの頭をしっかり保定する(抑える)必要があり,
多頭数の採血をおこなう場合,1頭1頭に対して非常に労力がかかります。
しかし,ひとたび血管を捕らえることが出来れば
血を採るのも,血液中に何かを入れる(輸液する)のも,非常に楽な方法です。
尾静脈から採血を行おうとすると,牛の体さえ動かなければ,頚静脈採血よりも比較的楽に採血ができます。
牛を捕まえて何かに扉で挟むか,スタンチョン(首を挟んで牛を捕まえる場所)に入ってさえ居れば採血は可能です。
しかし,頚静脈は静脈が肉眼でわかるのに対し,尾静脈はどこにあるかわからず,
ここらへんかsign01とあたりをつけて針をさすので,牛によっては採血がしづらい場合があります。
また,頚静脈採血と比べると血管から針も抜けやすく,大量の採血や輸液にはあまり適しません。
今回は採血の量も少ないため,尾静脈から採血をしました。
Photo_2
指で触っているあたり(尻尾付け根の真中らへん)にぷすっとさします。
(写真は以前撮ったcameraもので,今回の採血とは関係ありませんcoldsweats01
Photo
今回の相棒です。これに直接真空採血管を刺して採血します。
この針はなかなか優れた機能を有しております。
Photo_5
なんと,採血管に刺すほうの針に,ゴムのカバーが付いているのですsign01
このゴムのカバーのおかげで,採血後に採血管を針から抜くと,血が針から出てくる,
ということがなくなりましたhappy02
これで採血後に手や器具が血まみれになることはなくなりました。
また,以前のものよりも針が細いため,牛が痛がることも少なくなりました。
もし採血される機会があれば,ぜひこの優れた機能(21G針のゴムカバー有り)付きの針を試してみてくださいね。

2012年11月 7日 (水)

THIと寒冷ストレス

タイヤをスタッドレスに替えないといけない時期がやってきました。

研究所の牛舎に入ると、牛の咳が聞こえてきます。

さてDairyman11月号で寒冷ストレスと子牛の健康・発育の関係を紹介した記事がありました。

以前ヒートストレスの指標にTHIが有用だと紹介いたしましたが、

(THI=0.8×気温+(湿度/100)×(気温-14.4)+46.4)

この記事によると、

出生後3ヶ月間の平均THIが60以下だとDG(日増体重)が不良で

日平均THIが45を下回ると疾病発生件数が増大するそうです。

THI計を利用して、牛群の肺炎予防重点時期を設けるのもいいかもしれませんね。

ちなみに研究所では冬季、牛の導入時にOTCのLA製剤を注射しています。

Thi

2012年11月 6日 (火)

妊娠する牛しない牛、何が違う?

同じ品質の受精卵を移植(ET)しても妊娠する牛しない牛がいます。

その差は何でしょう?

いろいろな要因があると思いますが、

この2群で子宮内環境(遺伝子発現)が異なっていることが報告されました。

*******************************************************************

Gene expression and DNA-methylation of bovine pretransfer endometrium

depending on its receptivity after in vitro-produced embryo transfer.

Ponsuksili et al., PLOS ONE, 2012

*******************************************************************

著者らは発情周期3日目(発情日=0日目)で子宮内環境が大きく異なっていることを示しました(594遺伝子に差あり)。

また、この子宮内環境の差は発情周期14日目では小さくなるようです。

一般的にETは発情周期の7日目ごろ行われます。

すなわち、ET前の子宮内環境を整えてあげることが、

受胎率UPにつながるのではないでしょうか。

まだ遺伝子発現を調べているだけなので具体的にどうすれば受胎率が改善するかわかりませんが、

本当に必要な遺伝子を絞り込めれば

牛だけでなくいろいろな動物の繁殖効率が大きく変わるかもしれません。

以前、我々はET前に自己免疫細胞を子宮内に注入すると、

その後の受胎率が改善されることを報告しました。

この時もいろいろな遺伝子が動いていました。

今回紹介した研究と我々の研究の間で

同じような遺伝子がないか調べてみたいです。

さてさて、子宮に受精卵が成長しやすいフカフカ布団をしいてあげるにはどうすればよいでしょうか?

今後の進捗が非常に楽しみです。

2012年11月 5日 (月)

冬の足音

今日も九州から15個受精卵の注文があったので、配送のため空港へ行ってきましたcar

最近風がビュービュー強い日が多かったのですが、

今日は天気も良く、ポカポカ陽気でしたsun

と言っても、晴れてはいましたが・・・

ET研究所のある上士幌町では最高が9℃、最低が0℃だったそうですcoldsweats01

外に出るととてもヒンヤリしましたsnow

今日は空港へ行く途中の道で、私のお気に入りポイントの写真を撮ってみましたcameraimpact

Photo

どうですかsign02

とてもいい風景ですshine

向こうの山々の頭は白く雪が積もっていますねfuji

紅葉はだいぶ進んでしまっていますが、まだ色づいてる葉っぱもありキレイでしたmaple

そこに緑の草とのんびり過ごすウシ達・・・う~ん、すばらしいコラボレーションgood

日によってやたらウシがこちらに近づいてることがありますが・・・残念sign03

今日はみなさん遠くに行ってしまっていましたbearing(テレ屋さんなんでしょうかね)

この写真を撮りながら冬が近づいていることを感じましたfoot

実はこの写真、ウシの中に混じって1頭だけウマがいました。笑

みなさんはお分かりでしょうかhorse

2012年11月 2日 (金)

プロスタグランジンF2αは春機発動前の未経産牛の排卵を促す

今日は興味深い文献を見つけましたので、紹介したいと思います。

Prostaglandin F2α promotes ovulation in prepubertal heifers.

C.E.P. Leonardi et al., Theriogenology 78 (2012)

【方法】

11日間隔で卵巣を超音波で観察し、黄体のないことを確認した春機発動前の未経産牛30頭を試験に供した。

これらを以下の試験区ごとに3群に分けた。

(1) PG(N=14);自然に発生した卵胞ウェーブの5日後にPGF類似体(500μlcloprostenol)を投与

(2) PPG(N=12);腟内留置プロジェステロン除放剤(CIDR)の挿入、50mgのプロジェステロンおよび2mgの安息香酸エストラジオールを投与し、卵胞ウェーブの5日目(CIDR挿入から8.6±0.5日後)CIDRの除去とPGFの投与

(3) 対照群(N=14);とくに処置なし

【結果】

卵胞ウェーブ発生から10日以内に排卵した割合はPPG(10/12 ; 83.3%)およびPG(11/14 ; 78.5%)対照群(1/14 ; 7.1%; P<0.0001)より高くなりました。

【感想】

一般に繁殖の分野ではPGF2αを発情の誘起に用いており、その効果は黄体の退行を目的にしています。

しかし、この文献では、PGFが黄体退行だけではなく、実は排卵も誘起していることを証明しましたflair

この実験のように発情を見せていない未経産牛に対して、PGFが新たな治療法として期待されますね。また、排卵を誘起するにはGnRH製剤を用いますが、一般にPGFはそれよりも安価なため経済性の面ではより優れていますscissors

今後この研究が進めば新たな治療法や発情の同期化方法が考案されるかもしれませんねhappy01

Pgf

今回の文献はET研究所HPでも紹介していますので、興味がありましたらこちらもご覧になってみてください。

全農ET研究所ニュース2012年11月号

2012年11月 1日 (木)

雨のち晴

本日は黄体チェックに行ってきましたrvcar
気候の変化が激しいからなのか,寒暖差が激しいからなのか,
牛も発情兆候をあまり見せなかったと聞きましたwobbly
やはり黄体の出来ないtaurusも居りましたが,
そんな中でも発情もきて黄体もあった彼女らは,
きっと妊娠してくれるでしょうup
2
本日雨が降っていたのですが、途中で雨もやみ、
空には虹が。

R2389

先日生まれた,新ETシステム産子。
平茂晴母体に百合茂をかけた受精卵から生まれました。
ちょっと大きくて,お産も辛そうだったそうですcoldsweats01
1ヶ月齢の子牛(福安照産子)と並んでいたのですが,
どちらが生まれたばかりなのかわからないくらい大きかったです。
明日もたくさん妊娠しますよーにsign01

2012年10月31日 (水)

日々是勉強

今日は東京大学の先生方が来所されました。

共同研究のサンプリングの前に

色々と新たな情報をインプットさせていただきましたflair

う~ん、もっと論文読まないとなと。。。

大変勉強になりました。

ありがとうございますshine

Imag0267_6
       ↑ 

まとめますと、繁殖の世界はじつに奥が深い「宇宙」だという議論になりましたconfident

明日もよろしくお願いいたします。


2012年10月30日 (火)

全国牛削蹄競技大会

昨日の記事にも書いておりますが、

5年に1度の全国和牛能力共進会が長崎県で開催されていましたが・・・

茨城県水戸市では10月24日(水)に全国牛削蹄競技大会が開かれていたそうですflair

こんな大会があるなんて・・・知らなかったcoldsweats02sweat01

毎年10月に予選を勝ち抜いた牛削蹄師が日頃磨いた腕を競い合う大会ですgood

牛は年間約8センチ蹄が伸びます。

これを放置しておくと歩行困難になったり、ストレスで乳量や肉質が低下したり、

病気になったりするので、年1~2回程度蹄のケアをしてもらいますhairsalon(爪切りですね)

その蹄をケアする仕事を行っているのが、牛削蹄師さんですscissors

さてさて、全国牛削蹄競技大会では牛の歩き方や姿勢、

蹄の形などを見て削蹄方針を決める「牛削蹄判断競技」(筆記)

実技の「牛削蹄競技」があります。

「牛削蹄競技」では、1肢を100点、前後2肢の4蹄を合わせて200点を満点として、

2名の審査員が審査するそうですgemini

規定時間を超過した場合は1分ごとに5点、

5分以上超過すると1分ごとに10点の減点だそうですshock

スピードと技術の両方がやはり必要になってきますねsweat01

審査規定に興味がある方はどうぞdownwardright

http://www.farriers.or.jp/information/images/110803_06.pdf

今年は北海道地区代表の方が優勝したそうですcrown

同じ北海道に住む者としてなんだかうれしくなりましたcatface

すばらしいsign03まさに巧みの技ですねshine


YouTube: 牛の〝爪切り〟全国大会

和牛の祭典【速報その4】

長崎全共が閉幕しましたが、

こちらですべての審査結果をご覧いただけますdownwardleft

http://zenkyo-nagasaki.com/wp-content/uploads/2012/10/housho.pdf

さて、5年後はどうなるでしょうか。。。かなり気が早いですが今から楽しみですgood

2012年10月29日 (月)

和牛の祭典【速報その3】

名誉賞(内閣総理大臣賞)を、

種牛の部 第7区 宮崎県crown

肉牛の部 第8区 長崎県crownが受賞しました

おめでとうございますsign03sign03

和牛の祭典【速報その2】

本日、最終日です

さて、

種牛の部 第4区(系統雌牛群)の順位が決定sign03

優等賞1席 宮崎県crown
優等賞2席 大分県crown
優等賞3席 宮城県crown
九州勢強しsign01
そして、宮城県、おめでとうございますsign03

2012年10月28日 (日)

和牛の祭典【速報】

種牛の部 第7区(総合評価群)の順位が決定しました

 
優等賞1席 宮崎県crown

  
優等賞2席 鹿児島県crown

優等賞3席 長崎県crown

宮崎県の連覇sign03

おめでとうございますsign03

代表牛一覧はこちらでご覧いただけますdownwardleft

http://www.agrinews.co.jp/pdf/sonota/zenkyo2.pdf

2012年10月26日 (金)

ET研の取材!!

本日、なんと「家の光」という雑誌の編集の方々がET研究所の取材に来ましたsign03

実は以前にもET研職員の取材に来ていただいたことがあるのですが、今回は研究所の事業を紹介していただけるそうですhappy02

というわけで本日の新ETシステムはいつも以上に気合いが入っていたかもしれませんdash

1026

↑カメラのシャッター音と多数の視線を浴びながらの移植作業shineでもさすがに緊張しますよねcoldsweats01

「家の光」編集の皆さま、すばらしい記事が掲載される日を楽しみにしてますねnote

そして本日無理を言ってご協力いただいた生産者の皆さま、どうもありがとうございましたbearing

2012年10月25日 (木)

和牛の祭典、はじまる

本日より、長崎にて和牛の祭典、第10回全国和牛能力共進会がはじまりましたsign01

Photo
さまざまな場所から
Photo_3
この日のために
Photo_4
集まって来ております。
肉牛の部は、明日からの審査で、審査結果は日曜日以降。
どんな結果になるのでしょうか・・・sign02
(10/26写真追加)
1351263375498
碁盤に乗る牛。教科書でしかみたことがなかったので、びっくり。
生で見られた先輩がうらやましい・・・weep
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共進会に出てくる牛はみんなピカピカ。
さらに調教されていて、そこらのわんこdogよりも賢いっぽいtaurus
1351263414010
ハウステンボスより。

2012年10月24日 (水)

新ETシステム産子

新ETシステムも2009年に開始してから

今年度で4年目に入り、実施した農家さんでは続々とET産子が誕生しておりますshine

新ETシステムでは妊娠40~60日頃に超音波で胎子を確認するのが

最後ですend

なのでその後どうなったかまでは把握していません。

正常に産まれたのかどうかsign05

うまく成長しているのかどうかsign05

農家さんで無事元気に産まれた子牛を見かけたときはとてもうれしく感じますhappy01

これからもよろしくお願い致します。

Photo

2012年10月23日 (火)

週末のET研

私が言うのもなんですが・・・、

うちの「若い衆」、頑張ってますdash

先週末もみんな出てきてましたね

動物や細胞を飼ってると誰かが出てこないといけないわけですが、

彼らは率先してやってきますrun

Dsc_1630_2

いつもお疲れ様ですsign03

2012年10月22日 (月)

胎盤停滞を防ぐ

近頃かなり冷え込んでおりますdown

これからの季節は早朝や夜間の作業は辛い季節ですねcrying

農家さんによって様々だと思いますが、

牛の分娩が深夜や早朝なんてこともあると思いますsweat01

(分娩介護はこの時期ではなくても大変だと思いますが・・・)

この時間帯は労力がかかるのはもちろんのこと、

分娩に立ち会えず子牛が死亡してしまうこともあると思いますweep

これを防ぐために昼に分娩させるという方法がありますsign03

昼に分娩させる方法としては、夜間給餌や既存のホルモン剤の投与が知られています。

しかし、夜間給餌方法は分娩日まで予測ができないですし、

既存のホルモン剤投与による分娩誘起では、

胎盤停滞(分娩後12時間以上胎盤が排出されない)が

高率で発生するという問題点がありました。

胎盤停滞になると乳生産量の低下や今後の受胎成績が悪化する可能性がありますbearing

少し前になりますが、オキソアラキドン酸という物質が

牛の分娩後に胎盤が子宮から剥離排出される際に働く

シグナル物質だということが世界で初めて発表されました。

placenta 2012(Vol.33(2)106-113)

従来の分娩誘起方法にオキソアラキドン酸の注射を行うことで

胎盤停滞の発生を回避できたそうです。

分娩に30時間以上を要した12頭の牛

無処置6頭オキソアラキドン酸注射6頭)で試験を行ったところ、

胎盤排出率が無処置だと0%だったのに対して

オキソアラキドン酸注射83%という結果が得られたそうですscissors

6_3

深夜の分娩介護による農家さんの労働負担の軽減や新生子牛の生存率の向上、

さらに適切な分娩介護ができずに母牛が死亡することや、

胎盤停滞発生による能力の低下を防げるのではないかと期待されますねshine

2012年10月19日 (金)

初雪?

今日、北海道の平野部でついに初雪を観測したそうですsnow

10月中頃からいつ降ってもおかしくはないのが北海道らしいですねsweat02

ET研究所でも白いものがちらちらと…?と、思いましたがよくみたらオガコが舞っただけでしたcoldsweats01

急に冷えると牛の採卵性や受胎性にも影響するため、これから厳しい時期になりますねdown

少しでも影響を減らせるよう、牛舎もカーテンをかけて冬支度をする必要がありそうです。

2012年10月18日 (木)

和牛の祭典 

第10回全国和牛能力共進会,和牛の祭典in長崎が,

10月25日(木)~10月29日(月)まで開かれますsign01
全国和牛能力共進会とはsign02
(ここから引用)
全国和牛能力共進会は、全国の優秀な和牛を5年に1度、一堂に集めて優劣を競う大会であり、
雄牛・雌牛の和牛改良の成果を競う「種牛の部」と肉質を競う「肉牛の部」に各都道府県から選抜された約500頭が
出品されます。審査結果が和牛のブランド化に大きく影響することから、各道府県の威信をかけた
非常に重要な大会と位置づけられています。
(ここまで引用)
 引用元 ↓
和牛のオリンピックのようなものですね。
全農ブースにもパネル展示などもありますので,ぜひお立ち寄りを。
(10/23 追記)
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全農ET研 受精卵産子も出場することがわかりましたsign01
欲を言えばきりがないないのですが,出場するからには是非とも頑張ってもらいたいものですconfident
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いってらっしゃ~いpaper

2012年10月17日 (水)

全農畜産技術シンポジウム

今週木曜日からつくばで

全農の畜産分野(鶏・豚・肉牛・乳牛)に従事する職員により、

各部署の取り組みを紹介するシンポジウムが開催されますshine

ET研究所からは職員2名が新ETシステムの現状と新しい取り組みについて

紹介させていただく予定です

各分野のネットワークを強化し、よりよいものを生産者の方々に提案できるよう

これからも頑張ってまいりますconfident

2012年10月16日 (火)

クローン牛、「デイジー」

ノーベル賞の影響かあまり話題になりませんでしたが、

ニュージーランドの国営研究機関「アグリサーチ」は、

2日、牛乳アレルギーの原因であるベータラクトグロブリンを

ほとんど含まない乳を出すクローン牛、「デイジー」taurusを誕生させた

と米国科学アカデミー紀要(PNAS←すごいdash)で発表しました

デイジー嬢のお顔taurusはこちらからdownwardleft

http://www.agresearch.co.nz/news/pages/news-item.aspx?News-id=12-10-02-01

論文を読んでみると、人為的に関連遺伝子の働きを弱く(ノックダウン)させてます

あと、アグリサーチお得意のドナー細胞の細胞周期をコントロールしての核移植です

10年前はこの辺の論文を読み漁ったので懐かしい感じがしましたhappy02

たまーにアグリサーチの研究者と連絡を取り合いますが、このような研究を行っていることは知りませんでした

畜産学や医学を前進させるすばらしい成果だと思います

おめでとうございますfuji

ホームページを見てみると今回の実験の一般向けQ&Aを作ったりと見習うところが多くあります

http://www.agresearch.co.nz/news/Lists/news/Attachments/74/Daisy%20Q+A%201%20Oct%2012%20for%20web.pdf

大変立派な研究機関ですflair

2012年10月15日 (月)

池田ワイン城祭り

食欲の秋mapleということで・・・

先日、池田町のワイン城祭りに行ってきましたcrown

北海道の各地からワイン城祭りに参加するバスも出ているようですし、

実は道外の方も参加していたりするので、会場前はかなりの行列ですsign03

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今年は5000枚もある前売りチケットは完売だったそうですflair

会場ではバーベキュー用のコンロがたくさん設置してあって、

十勝産牛ビーフハンバーグビーフソーセージ野菜が好きなだけ食べられますrestaurant

目玉は池田町産の牛の丸焼きですtaurus

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ものすごい行列でしたが、ゲットしましたgood

味付けはシンプルに塩コショウで、やわらかくておいしかったですdelicious

赤すぎる部分は焼き台で少し炙ったり・・・

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他にも鮭のちゃんちゃん焼きじゃがバターが食べ放題でしたhappy01

そして、ワイン城祭りの名の通りワイン(赤、白、ロゼ)も飲み放題ですbar

ぶどうジュースも飲み放題なのですが、おいしいですwink

樽から好きなだけプラスチックのコップに取りマースnote

自前のワイングラスを持ってきている人もいました。笑

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天候にも恵まれ、とてもいいお祭りになりましたsun

こういったお祭りで農産物の宣伝になり、消費量アップや地域活性化にうまくつながると良いですねshine

そう思うと、色々なお祭りに率先して参加したいと感じましたcatfaceただの食いしん坊・・・

今週もがんばりますsign03rock

2012年10月12日 (金)

2地区同時ET

本日、金曜日は十勝新ETシステムの移植日です。

しかし、今回は普段の新ETとは異なり、なんと2地区同時に処置をおこないましたsign03

そのため、牛の頭数も普段の2倍taurustaurus労力も2倍runrunとハードなスケジュールで、北は士幌町や鹿追町、南は中札内村や更別村と十勝中をET研職員が走り回りましたrvcardash

どうしてもETが行えない週が出てしまい急遽このような2地区同時だったのですが、当初はそれほどの頭数があがらないと踏んでいました。しかし、実際は予想をはるかに上回る申し込みがあり、正直最初はどうしようと焦ったのを思い出しますsweat01

なんとかET研スタッフ総出で移植を無事に終えたわけですが、生産者の方々にこの事業が支持されていることが伝わり非常にうれしく思いますhappy02

毎度は厳しいですが普段よりもうひと踏ん張りできることがわかりましたので、さらなる事業拡大のため今後とも十勝新ETシステムをよろしくお願いしますねhappy01

Et

↑今日の移動範囲です。無事に終わってほっとしましたcoldsweats01

2012年10月11日 (木)

ひまわり畑

通勤途中の風景。
一面のひまわり畑。

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本州では夏休みsunの光景と思っていたけど,
こちらでは現在真っ盛りのようです。
上士幌周辺では,ところどころ畑一面に,いっぱいひまわりが咲いています。
が,しかし・・・
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これらのひまわりは緑肥用だったため,満開になったら種をつける前に畑にすきこまれ,
一気に上の写真から下の写真の風景に変わってしまいます。
ひまわりは土壌中の菌根菌を増やし,後作のリン酸の吸収を助けるそうです。

2012年10月10日 (水)

2012年ノーベル賞

皆様もご存知の通り

京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞をとられました。

http://www.reuters.com/article/2012/10/08/us-nobel-medicine-idUSBRE8970AB20121008

おめでとうございますshine

先週の金曜日のブログ記事にもあるようにiPS細胞は

体のあらゆる細胞に成長する性質を持った細胞で、今後医学分野の飛躍的な進歩が期待されています。

もう一人の英国のジョン・ガードン博士の功績についてあまり知らないので調べてみました。

カエルの研究で、大人の細胞が受精卵の状態に戻るということを1962年に核移植技術で証明されたそうです。

う~ん、50年前sweat01。。。

先人から学ぶことは多いですねflair

2012年10月 9日 (火)

ワールド デイリー エキスポ 2012 結果 (World Dairy Expo)

すべてのスケジュールが終了し、

downwardrightホルスタインショウの様子(ハイライト)もビデオでご覧いただけるようになりました

http://www.worlddairyexpo.com/pages/2012-Holstein-Videos.php

また、ホルスタインすべてのクラスの結果はこちらからdownwardleft

http://www.worlddairyexpo.com/pages/Dairy-Cattle-Show.php?year=2012&show=Holstein&class=all

ゴールドウインtaurus、強しsign03

2012年10月 8日 (月)

相棒の復活

ET研究所では日頃顕微鏡をのぞいていることが多いですが、

検卵の時や実験の時は大体いつも同じ顕微鏡を使うようにしていますconfident

少しだけ顕微鏡によって卵子や受精卵の見え方が変わったりするのですeye

ある日私がいつも実験で使っている顕微鏡の電気をつけると・・・・つきませんsweat01

電球が切れてしまいました~wobbly

なので、買い換えようと注文をすることにしましたscissors

が、

crown意外と高級品crown

3つで21000円ですってsign02

こんな小さな電球が1つ7000円もするのかと驚きましたring

(研究室で使っているものは意外といいお値段のするものが多いのでよく驚きますが)

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しか~しsign03ケチっている場合ではないので買いましたdollar

電球が切れている間は他の顕微鏡で代用していましたが、やはりいつもの顕微鏡がいいですねnote

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ということで、無事に顕微鏡復活~~~flairshine

2012年10月 5日 (金)

ついにiPS細胞から

今日さまざまなメディアから衝撃的なニュースが入ってきましたdash

なんと京都大学のグループがマウスのiPS細胞から卵子を作りだしたそうですsign03

しかもこの卵子を受精させて子供まで誕生させたそうで…。

昨年このグループではマウス精子の作成にも成功しているので、もしかすると革命的な出来事かもしれませんcoldsweats02

http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/10/oocytes-normal-mice.html

ヒトへの応用は倫理的な面から様々問題はあると思いますが、今後どこまで技術が発展するのか楽しみですね。

さて、我々もウシや他の家畜での応用方法でも考えられたらもっと面白いんですが…coldsweats01

ワールド デイリー エキスポ 2012(World dairy expo)

現在、ウィスコンシン州マディソン市でワールド デイリー エキスポが開催中です(6日で閉幕となりました)

約2,500頭の牛が一堂に会していますtaurustaurustaurustaurustaurus

ショウの模様も中継され、非常に盛り上がっているようですtv

http://www.worlddairyexpo.com/

downwardrightホルスタインのcattle logsもご覧になれます

file_open.pdfをダウンロード

ショウが始まる1時間前に最新のものに更新されるようです

いやー、結果が楽しみですねーdash

2012年10月 4日 (木)

銀の匙

帯広農業高校をモデルにした漫画、「銀の匙」が、10月18日(木)に最新刊の5巻が発売されます。

この漫画を読むと、ウシとはまったく縁のなかった高校から
ウシだらけの大学に進学した時のことを思い出しますthink
ET研究所には帯農高の卒業生がおり、
新ETシステムでお邪魔している農家さんにも帯広農高出身の方がいたり
漫画で出てくる農場のモデルとなった農家さんがあったりと、
なにかと帯農高と縁があります(と、個人的に思っています)happy01
そんな中、先日の北海道ホルスタインナショナルショウの
リードマンコンテスト高校生の部(2・3年)で、帯農高生がベストリードマンとセカンド・ベストリードマンを受賞しましたsign01
Best_second_best_2
帯広市の佐藤さん、星崎さん、おめでとうございますconfident
このリードマンコンテストの結果、どうしても見たくて仕方がない人がおりました。
それがこの写真の一番左端の人で、事務所では僕の机の前に座っている方です。
休日に、帯広農高で牛の見方やひき方などを学生に教えています。
Senaka
審査の最中。無言で見つめていました。
これからも牛指導のお手伝い、がんばってくださいhappy01
Best_second_best

2012年10月 3日 (水)

跛行と繁殖5

久々の跛行と繁殖シリーズです。

今回は、HOARD'S DAIRYMAN 7月号に面白い記事が載っていたのでご紹介します。

跛行を示す場合、発情兆候が微弱になるのは想像に難くないですが、

記事によると、跛行牛では排卵のタイミングが早くなり、発情兆候を示すのが遅いそうです。

う~ん、なぜでしょう??

PGを含む炎症性物質が黄体退行を早めるのでしょうか??

下図の文献では跛行により空胎期間が延長することが分かりますflair

2_4

P. Melendezら theriogenology(2003) より改変 

最近採卵後にドナーの削蹄を自ら行うことがありますが、

跛行していなくても意外に潰瘍があったりして驚かされますflair

早期発見・早期治療が重要ですshine

2012年10月 2日 (火)

胎児の細胞が母親の脳に・・・

いわゆる「マイクロキメリズム」ですね

胎児の細胞が母親の血液循環に入り色々な臓器へ生着してしまうことは昔から言われていますが、

何とsign03

胎児細胞は母の脳関門をも通過していることが報告されました

マウスを使った「マイクロキメリズム」で有名なネルソン博士ですが、

今回、亡くなった59名の女性の脳を検査し、その63%で「マイクロキメリズム」を確認しました

この「マイクロキメリズム」、非常に興味深い現象ですが、

母親の免疫系に影響を与えてしまうのではないでしょうかsign02

例えばですが、二人目の子供を妊娠しにくい女性がいらっしゃいますが、

「マイクロキメリズム」による免疫系の変化が原因の一つではないかと勝手に妄想していますtyphoon

また、逆に免疫寛容により妊娠しやすい体質になってもいいような・・・

その他、男児細胞マイクロキメリズムをもつ母親は、

乳癌の発症率が低いとか、

逆に結腸癌の発症率が高いとかあるそうです

今回の発見はアルツハイマー病やパーキンソン病などの研究に応用されるとのことですflair

2012年10月 1日 (月)

新得そば祭り

気温も下がり、秋らしくなってきましたmaple

勝手に「食欲の秋」と言う事でおいしいものをいっぱい食べたいと思ってマースcatface

秋のおいしいものと言えばたくさんありますが、「新そば」の時期がやってきましたsign03

と、言う事で日曜日に新得のそば祭りに行ってまいりましたcardash

あいにくの雨だったので、普段よりお客さんは少なかったのではないでしょうか?

それでも人気店ではけっこうな行列ができておりましたsweat01

Photo

テント内でそばを打っている姿も見ることができましたeye

お祭りは14:30までだったのですが、13:00くらいには売り切れてしまうお店もありましたcoldsweats02

Photo_2

そばは普段より小さめサイズで1個250~350円程度で売られており、

暖かいのか冷たいのか、トッピングも色々選べて

(かしわ、月見、とろろ、山菜、海老天などなどお店によって様々)

気軽に食べ比べが出来てとても良かったですgood

Photo_3

そばの香りがとても良く非常においしかったですdelicious

興味のある方は是非来年行ってみて下さい。

よーし、そばパワー(?)で今週もがんばるゾォーーーrock

2012年9月28日 (金)

妊娠牛からの採卵?

最新の論文を読んでいると様々な試みがされていて驚くことがあります。

最近読んだ論文では妊娠している牛から効率の良い受精卵の作出を試みていましたtaurus

どうやって妊娠牛から受精卵を?

と思ったら、卵巣に針を刺して卵子を吸引して体外受精で受精卵を作るそうですear

しかし、妊娠牛の卵巣に針を刺すなんて…私にはやる勇気がありませんcoldsweats02

この論文によると、妊娠45、59、73、87、101日目と5回もの採卵をおこなっても妊娠に影響しなかったそうですeye

また、eCGを投与しても影響しなかったと論文では結果が出ていました。

このような考えてもなかなか実行しようとは思わないような方法がもしかすると新たな技術の発展につながるのかもしれませんねhappy01

3_3

ただよくよく調べるとこの手法、かなり前からおこなわれているみたいで…私の勉強不足ですねsweat02

2012年9月27日 (木)

精子を作る

今日は精子に関するお話ですscissors

精子は分化と分裂により、精祖細胞から精母細胞、精子細胞を経て形成されます。

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精巣内に精子の元になる精祖細胞はあるのですが、

セルトリ細胞(精子形成を促すための栄養や成長因子を分泌する)が

働かない精子形成不全により不妊であるマウスの精巣組織を体外培養し、

精子生産に成功したことが先日発表されましたflair

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22984182

この精子を顕微授精によってマウス卵子に注入したところ、

発育や繁殖能力に全く問題のない、正常な子供が生まれたそうですchick

このような研究は昔から行われてきましたが、

いつか精子形成も卵子形成も受精も全て体外で行われ、

効率の良い生産システムが開発されるかもしれませんねsign03

2012年9月26日 (水)

デントコーン

残暑もひと段落し、デントコーンの収穫がちらほら始まっております。

今年の出来が気になりますconfident

一方、スイートコーンの収穫はほとんど終わったようです。

Imag0260

↑一昨日、新ETで農家さんにいただきましたhappy01

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↑葉は牛に。デントコーンよりエネルギー含量が高そうです。

とうもろこしはET研究所職員でおいしくいただきました。

ご馳走様でしたhappy01