卵子老化の原因は?
卵子の老化をテーマに理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの
北島チームリーダーによる講演会が神戸市で開かれたそうです
女性にとっては興味津々な話題だったのではないでしょうか
卵子や精子の染色体は23本ずつあり、受精して受精卵になると計46本になります。
受精しても正常に成長できなかったり、ダウン症などの原因となる卵子の割合が
増加したりするのは卵子よりもそのもとになる卵母細胞の老化が原因だそうです
卵母細胞が卵子を作るために分裂する際に、
卵母細胞と卵子が23本の同じ染色体数になる必要があるのですが、
年齢が上がるにつれて卵子が異常な染色体数になる確率が高まるみたいです
正常な数の染色体数に分裂するには、
(1)同じ種類の染色体をいったんペアとしてくくる「輪ゴム」のような働き
(2)ペアとなった染色体を反対側に引っ張る「手」のような働き
(3)ペアの染色体を切り分ける「はさみ」のような働き
の3種類の働きが必要で、いずれも特定のタンパク質が関わっています。
北島リーダーは3種類のうち、どれが老化で働きにくくなるのかを研究するため、
染色体が分配される過程をマウスを使って動画撮影し、
仕組みを性格に把握しようとしているそうです。
研究成果がすぐに不妊治療に使えるわけではありませんが、
卵母細胞が染色体を分配する際、加齢でどの部分が機能低下するのかについて
明らかにすることは、基礎研究として重要であると考えているそうです
やはり何事も原因を追究しないと改善ができないですからね
今後の研究成果に期待ですね