桜散る?
こんにちは、茨城県の東日本分場です!
こちらは現在桜が咲き乱れ、春の陽気が気持ち良いです![]()
こんな環境でETをしたらバンバン受胎しそうな雰囲気ですね![]()
と数日前は思っていました。
ニュースでみなさんご存じかと思いますが、先日の8日、なんと関東地方ユキガフリマシタ![]()

写真は桜吹雪ではなく、雪なのです。
急に牛のコンディションが悪くならないか心配です![]()
こんにちは、茨城県の東日本分場です!
こちらは現在桜が咲き乱れ、春の陽気が気持ち良いです![]()
こんな環境でETをしたらバンバン受胎しそうな雰囲気ですね![]()
と数日前は思っていました。
ニュースでみなさんご存じかと思いますが、先日の8日、なんと関東地方ユキガフリマシタ![]()

急に牛のコンディションが悪くならないか心配です![]()
エコーによる生殖器検査、同期化のためのプロジェステロン製剤の挿入、過剰排卵をかけるためFSHの漸減投与・・・。我々が造る受精卵は日々に単調にも見える作業の積み重ねの賜物なのです![]()
多頭数の管理に不可欠なのは、卵巣所見の診断などの重要なポイントに手を抜かず、一頭あたりの処置にかかる時間をいかに減らすか、ということです![]()
というわけで最近、ホー〇ックなどのホームセンターやプ〇ノなどの作業用品店をハシゴして装備を整えることがマイブームとなりつつあります![]()
直検手袋のベルトに腰袋を2つ装着、中には薬と注射針とペーパータオル、アルコール綿花を入れたタッパー、肩からさげたボックスにプロジェステロン製剤をいれ、ついでにエコーもぶら下げたら、一度も室内に戻らずに生殖器チェックと同期化作業ができるぞ!!よーし出発!!

・・・柵にハラがつかえました。
以上より、さらなる作業の効率化にはウエストのシェイプアップが有効であることが示唆されました。
ET研究所内で飼養する供卵牛を取り扱っていると、性格が良く人懐こい牛ほど採卵成績が良い印象があります。
過去に実際に牛の性格で繁殖成績を比較した文献があったので紹介します。
題:「温厚な肉用経産牛は繁殖成績が良い」
緒言:牛の気質は人が動物を扱う際の反応性として定義される。
神経質な牛は人が扱う際に興奮し、温厚な牛は人が扱う際に従順である。
温厚な牛は神経質な牛に比べストレスが少なく、血中コルチゾール濃度が低い。
本研究では、通路での退去時の歩様をもとに気質を評価し、肉用経産牛の繁殖性を調べた。
方法:全ての牛においてボディコンディションスコア(BCS)を9段階で評価。
気質について通路の出口で歩様から、1:ゆっくり歩いて退出(温厚)、2:跳び跳ねたり走って退出(神経質)で評価した。
牛の取り扱い設備の影響を評価するため、半円形の通路、直線の長い通路、広い通路か急な曲がり角を伴った通路の3つに分類した。
結果:気質について、神経質な牛は全体の58.3%、温厚な牛は41.7%だった。BCSは両気質の間で有意差は無かった。
牛の取り扱い設備によって、半円形の通路で飼養されている牛は、直線の長い通路あるいは広い通路か急な曲がり角を伴った通路で飼養されている牛より、神経質な牛の割合が減少した。
温厚な牛は牛は神経質な牛に比べ、繁殖期における妊娠率が有意に高かった(94.1% vs 88.6%)。
考察:神経質なうしにおいて、繁殖成績が低下する理由はいくつかある。
この理由には、遺伝的要因や不適切な取り扱い設備が含まれる。神経質な牛では、コルチゾール濃度の上昇が見られ、このことが性腺刺激ホルモン放出ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌抑制などの繁殖機能への有害な影響を及ぼす。さらに卵巣動態にも影響を及ぼし、発情発現が抑制される。
牛の取り扱い設備によっても、神経質な牛の割合は異なり、さらに人工授精の受胎率にも影響する。
しかし、ヒトが牛の取り扱いを改善することで神経質な牛の割合に変化は見られなかったが、繁殖成績は改善したと報告はある。
繁殖獣医 2015.Mar. Vol.33, No3
こちら十勝では昨日雪が降っていた地域もあったようですが、
日中は春の訪れを感じるようなポカポカ陽気の日も多くなってきました![]()
今年は何だか暖かくなるのが早い&暖かい日が多いような気がします![]()
桜はいつ咲くのでしょうかねー![]()
今年はちょっと早かったりしそうですね~![]()
そして夏は暑いのでしょうか・・・
本日はこんなものを見つけましたので紹介させていただきます。
暑い夏対策に良さそうです![]()
パナソニックグループで空調システムや大気浄化、農畜産関連などの
設計・施行・メンテナンスを手がけるパナソニック環境エンジニアリングは、
農畜産用換気扇の新製品「DC(直流)スマートファン」を4月1日に発売したそうです![]()
独自開発のs字型の羽根形状とDCモーターを組み合わせて効率を高め、
消費電力を低減し、さらに業界トップの風量を実現しているのだそうです![]()
農畜産用換気扇は、夏の気温上昇や施設の大型化などで取り付ける台数が増え、
連続運転時間も増加傾向にあります![]()
それに伴って動力の光熱費が増え、換気扇の消費電力低減が
大きな課題になっていることから、DCスマートファンを開発したそうです![]()
DCモーターを使って効率を改善し、自社の従来製品と比較して
消費電力を約15%低減しました![]()
1分750㎥の風量で従来製品は消費電力が420Wだったのに対し、
DCスマートファンは350Wに抑えられ、
約85%の消費電力で同等の風量が供給できるんですよ~![]()
夏以外にインバータ制御で運転速度を下げて使う場合は、
さらに消費電力の低減とCO2排出量の削減が出来るみたいです![]()
また、羽根を改良し、DCモーターと組み合わせることで最大風量を従来製品の
1分750㎥から840㎥に増やしたそうです![]()
と、いうことで詳しく知りたい方はどうぞ~![]()
http://news.panasonic.com/press/news/data/2015/03/jn150330-1/jn150330-1.html
先日もご紹介しましたが、ET研究所に新しい仲間が加わりました![]()
二人とも成人式を終えて間もない20歳。非常にフレッシュです![]()
先日は若手職員で食事会を企画し、歓迎しました![]()
二人ともそれぞれ熱い夢を語ってくれました!
一日でも早く一人前の技術者になれるよう、切磋琢磨してまいります!
今日から新年度が始まりました。
ET研究所には新人2名が新しく仲間入りしました~!![]()
![]()
新年度一回目の採卵も行いました。
今年度も受精卵増産のため職員一同がんばっていきたいと思います。![]()
どうぞよろしくお願いします。
リピートブリーダー牛への不受胎対策の一つに、追い移植(人工授精を実施し、さらに人工受精後7~8日目に移植する方法)があります。
この追い移植、人工授精3回以上実施しても受胎しなかった乳牛が受胎した!!という農家さんの喜びの声を聞くことができ、大変有効な方法だと思っております。
しかし、なんで追い移植がこんなにとまり易いのか?
授精でとまっているの?
ETでとまっているの?
子宮内に胚が複数個あることが子宮および黄体に何らかの影響を与えているの?
この「複数個の胚の影響」に着目して、過去にこんな報告があったのでちょっと紹介。
題:「牛胚の両側子宮角移植および人工授精後の追い移植による子牛生産」
目的:経産牛49頭に複数個の胚を両側子宮角移植、および人工受精後に追い移植し、妊娠率と胚生存率の推移および子牛生産について検討を行った。
方法:29頭には発情後7日目に黄体側子宮角に2胚、非黄体側子宮角に1胚、合計3胚の胚を移植。20頭には発情時に人工授精を行い、7日目に非黄体側子宮角に2胚を追い移植した。妊娠および生存胚数は移植後、20、40、60、80日目にエコーにて調べた。
結果:3胚の両側子宮角移植では高い多胎妊娠率および多子分娩率が得られたが、移植後早い時期での胚死滅率と妊娠中期以降の流産発生率がやや高く、結果として移植頭数に対する子牛生産率は低かった。
これに対して追い移植は多胎妊娠率はやや低下するものの、妊娠率が安定して推移し妊娠中期以降の流産発生も少なかった。
日畜会報, 67(8):732-739, 1996より引用
以上の報告から、複数個の胚が受胎に及ぼしている可能性は低いと考えられます。
また、産子が授精由来か、もしくは胚由来か調査した報告もあり、その結果は一定しないという結果でした。
追い移植の謎。。。。
こんな賞、あるんです![]()
賞というか大会?審査会?と言うんですかね??
一般社団法人日本有機資源協会が主催する第2回食品産業もったいない大賞では、
「農林水産大臣賞」を株式会社メニコンとスターバックスコーヒージャパン株式会社が
連名で受賞したそうです![]()
内容は、国内初の試みとなるコーヒーの豆かすを牛の飼料として再利用する取り組みです![]()
メニコンといえば、コンタクトレンズのケア用品が頭に浮かんだりしますが、
このような取り組みも行っているのですね~![]()
スターバックスの店舗から衛生的に回収したコーヒー豆かすを乳酸発酵させることで
長期保存と飼料としての利用を可能にする技術を確立、実用化しました![]()
また、麻布大学と共同で効能についての研究を行い、
有用な抗酸化作用が見出され、乳牛に給餌された際、
乳品質向上(乳体細胞数減少)につながることが判明しました![]()
さらに乳出荷量も増えたことが酪農家さんに高く評価されて
積極的な利用につながったそうですね![]()
これまでリサイクルが難しかったコーヒー豆かすを牛の飼料として利用する技術を確立し、
この飼料を食べた牛のミルクを店舗でドリンク類に利用するという
循環型社会形成に貢献する取り組みです![]()
すばらしいですね![]()
ちなみにコーヒー豆かすを飼料とした場合の効能に関する研究については、
第155回日本獣医学会学術集会で発表も行われており、特許も出願されているようです![]()
こんにちは![]()
たまの登場、東日本分場です!
さて、先日3月22日ですが移植作業が終わった後に第32回の茨城県ブラックアンドホワイトショウを見に行きました![]()



話は逸れますが、共進会のときはバーベキューもあるそうです。
お肉を楽しみにしていたのですが、我々が行ったときには綺麗に片付いてました![]()

育種価が高い牛の後継牛はぜひともを確保したいものです![]()
しかし一方で、育種価が判明しているということは、ある程度その子牛が肥育されて肉になっているということであり、高育種価であることが分かり、その子を何としても残したい!となった頃には、既にお婆ちゃん牛になってしまい、受精卵がほとんど取れない・・・というケースもあります![]()
また、全農ET研には現在550頭程度の和牛ドナーがおりますが、それだけの頭数の中には、過剰排卵処理に対する反応は爆発的であるにも関わらず、いざ受精卵を回収しようと試みると、全く回収できない牛もおります。
そういった牛の卵子を使って何とか受精卵が作れないものか?というわけで、最近OPU-IVF(経膣採卵-体外受精)に取り組んでおります。
↑筆者も未熟ながら技術を習得すべくチャレンジさせていただいております。
先週は3頭実施し、どの牛から回収した卵子からも受精卵を作ることができました![]()
通常の受精卵回収よりも短いスパンで卵子を回収できるOPUは、今後育種改良を進めていく上で、間違いなく重要なツールとなってくると思われます![]()
今日回収した卵子は、もしかしたら将来日本一の牛になるかもしれない・・・!という期待を胸に、一生懸命取り組んで参ります![]()
ほっかいどうといえばじゃがいも!
士幌町はじゃがいも有名です。カントリーサインにもなっています。
肉じゃが。
フライドポテト。
ポテトサラダ。
などたくさん料理法はありますが、やっぱり
じゃがバター。最高です!
北海道では塩辛のせて食べるのです。
地域によって他に食べ方あるのでしょうか?
個人的にはマヨネーズとケチャップが好きです。
ET研究所は北海道の上士幌町と言う場所にありますが、
お隣に鹿追町という町があります![]()
鹿追町の大平畜産工業は交雑種と黒毛和種を計4550頭肥育しており、
鹿追町と札幌市で直営レストラン2店を経営しているそうです![]()
そこで今回はタイのバンコク中心部のスクンビット地区に
鹿追町で肥育した道産牛の味を味わえるレストランをオープンするんだそうです![]()
交雑種を輸出した上で、ステーキやハンバーグなどで提供するほか、
同国内の他の飲食店にも道産牛肉を卸す予定だそうです![]()
タイは経済成長で牛肉消費量が増えており、販路拡大が見込めるのだそうです![]()
ところで、黒毛和種は英語で「Japanese black cow」となりますが、
「Wagyu」で通じるということを知ったとき、驚きました![]()
それでいけちゃうんだ~と思いました![]()
なんだかこのスペルを見てるとかわいいですよね![]()
「わ・ぎゅー」って感じですね![]()
日本の「Wagyu」は世界に羽ばたいてるようですね![]()
ET研では過剰排卵処理を行った牛に対し授精を行う前に、エコーで描出した卵巣上の卵胞を確認し、授精する精液を決めております。
精液の価格は1本あたり千円から数万円までバラつくため、高額な精液をできるだけ無駄にしないようにするためです。
しかし、反応を確認してもいざ採卵してみると、卵巣上に黄体があまりなく、受精卵が取れないケースも侭あります。。。、
これも一筋縄でいかない動物繁殖の面白さですね![]()
今朝、白鳥が飛んでいるのをみました!
北海道と本州(新潟とか)でみられるようです。
北海道に住んで7年ほどたちましたが、連なって飛んでいるところをみたのは3回ほどです。
なかなか貴重なのではないでしょうか![]()
越冬のために冬に飛来し、春にまたシベリアに戻るようです。![]()
北海道にも春がきているようです![]()
文献紹介
卵巣嚢腫の治療法で、排卵同期化を利用した有効的な治療法を紹介します。
題:乳牛の卵巣嚢腫の治療における異なる2つの排卵同期化プログラムの比較
緒言:
卵巣嚢腫の治療には性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)やヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)、P4製剤が用いられる。これらの治療では治療後に発情発見の必要性があるが、最近の排卵同期化および定時人工授精(TAI)が卵巣嚢腫の治療として用いられている。
本研究では、卵巣嚢腫と診断された牛に、治療として2つの異なる排卵同期化プログラムを用い、その効果を比較した。
材料及び方法:
卵巣嚢腫の牛を無作為にA群とB群に分け、下図に示す処置を行った。

非妊娠牛は、3回まで処置を行った。初回AI日数、空胎日数、初回AI受胎率、2回目のAI受胎率、受胎率(受胎したAI/全てのAI)、累積妊娠率(1~3回目までの治療で妊娠した牛の割合)、妊娠率(妊娠した牛の数/AIした牛の数)を算出。
結果:
1回目の治療による治癒率は、A群(66.2%)がB群(23.1%)に比べ、有意に高かった。
累積妊娠率は、A群(治療後の順に66.2%、76.9%、83.1%)がB群(40.0%、50.7%、60.0%)より有意に高かった。
初回AI日数はB群がA群よりも有意に4日早かったが、空胎日数は有意な違いは見られなかった。1回目のAI受胎率は有意な違いが見られなかったが、2回目のAI受胎率はB群よりもA群が有意に高かった。
考察:
排卵同期化において、改変されたプログラムの方が従来のプログラムよりも治癒率が高かった。A群はB群に比べ、最初のGnRHからPGF2αの投与に反応しうる黄体の形成が十分だったからだと考えられる。
経済的な面を見ても、自然に嚢腫卵胞の退行を待つよりも、排卵同期化やP4製剤を用いた処置が経済的だと報告されている。本研究では、A群はB群よりも薬剤が多く、投与間隔も長いが、妊娠に至る経費を抑えられた。これは、不妊症により淘汰される牛の割合がA群ではB群に比べ、減少し、更新費用が減少したためと考えられる。
参考:臨床獣医 2014. Oct. Vol.32, No.10
精密計測機器メーカーの山形東亜DKKは、乳牛の胃液の水素イオン指数(pH)を
連続的に計測し、健康状態を把握するシステムを岩手大農学部と共同開発しました![]()
既に全国の研究機関などで実証試験を行っており、
早ければ来年春にも市販する計画だそうです![]()
近年、乳量増や発育促進のため大量の穀物飼料が与えられていますが、
過剰になると第1胃(ルーメン)内で急激に発酵し、pHが著しく低下してしまいます![]()
この状態が続くと、ひづめや乳房の炎症などを引き起こす可能性が高まるとされていますが、
これまでは第1胃内のpHを連続的に測定する方法は確立されていませんでした![]()
今回開発されたのは、pH計と温度計をステンレスのケースに収め、
データを無線で外部に送信する装置と、専用の受信機などからなる
「ルーメンpH監視システム」です![]()
経口投与・回収が可能で、回収後は電池などを交換して再利用できます![]()
データは受信機からパソコンに送られ、3ヶ月は安定的にモニタリングできるそうです![]()
岩手大は既に、国内はもちろん、欧米やオセアニアなどで特許を出願しており、
将来的には各国の法規制をクリアした上で、
酪農が盛んな海外への展開も視野に入れているそうです![]()
山形東亜DKKは、乳牛だけでなく、肉牛の肥育管理にも使えるし、
基本的な仕組みは牛以外の動物への応用も可能だと話しているそうです![]()
この機器がいくらくらいで販売されるのか気になりますが、
数値化されると飼料管理がしやすいでしょうね![]()
便利な時代になりましたぁ~![]()
こんにちは。久しぶりの東日本分場です![]()
実はET研究所は3月より一部の人員配置が変更されています。
東日本分場も配置替えがあり、現在新体制で業務に当たっています![]()
という私も3月より上士幌本場よりこちらの東日本分場(茨城県笠間市)へ異動になりました
さて、こちらへ赴任して2週間、様々な点で本場とは異なり驚きます。
一番の大きな違いは
採卵がない!
これに尽きます。
以前はこちらでも採卵をしていたのですが現在はおこなっておらず、本場から供給される受精卵を使用しています。
その分、新ETシステムがこちらではメインであり、あちらこちらへ移植へ行く日々のようです。
まだまだ慣れぬ日々ですが、フレッシュな気持ちで頑張りたいですね。
関東地方近辺の皆様、新たなET研究所もよろしくお願いいたします![]()
昨日は日本人にとって忘れることができない日付、3月11日でした。
震災からの復興も進みつつある昨今ですが、福島県には東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、今も避難生活を余儀なくされているの畜産農家の方々が数多くいらっしゃいます。
そんな中、福島から離れた地に移り住み、見事経営を軌道に乗せることができた生産者の方の記事がありましたのでご紹介いたします。
(「飯舘牛の血 残せた」 山武に避難 小林さん「古里にいつかは」 東京新聞 3月11日)
小林将男さん(58)は、福島第一原発事故の影響で全村避難となった福島県飯舘村から「飯舘牛」と一緒に、千葉県の山武市に移住し、2011年6月に牧場経営を再開させました。それから独自ブランドの立ち上げや飼料開発などに成功し、みごと経営を軌道に乗せたそうです。
一方、「古里に、いつかは戻れると信じて牛を育てていきたい」という気持ちも強くなってきているそうです。
復興の遅れが叫ばれる中ではありますが、新天地で成功を収めた明るいニュースでした。
我々も普段被災地を意識する機会は減ってしまいましたが、日本の農業を支え抜く矜持を忘れず、受精卵を通して被災地の皆様を支えれるよう尽力して参ります。
人の体外受精は、日本で年30万回以上実施されており、成功するのは2割程度だそうです。
牛だと精液や卵子の品質にもよりますが、移植できるものは3割程度つくれるくらいでしょうか。
そこから妊娠!となるとさらに確率が下がってしまいます・・・![]()
妊娠率をあげる注目すべき研究を紹介します。![]()
山形大大学院理工学研究科、阿部宏之教授(生殖生物学)の研究が、独立行政法人科学技術振興機構の支援プログラムに採択されました。
「受精卵品質診断装置の開発」で、妊娠する可能性の高い受精卵を選ぶことにより、不妊治療の成功率を向上させることが期待されているそうです。
阿部教授は、細胞内のミトコンドリアの呼吸(酸素消費量)で細胞の活性度が判定できることに注目。電気化学計測技術を応用した測定装置を開発した。山形牛の受精卵診断で使ってみたところ、妊娠率が2倍近くに伸びたという。ヒトの受精卵に応用すると、目視で形態評価した場合と比べて妊娠率は2倍、流産率は4分の1に下がった、としている。
採択されたプログラムでは、超高感度マイクロ電極と医療対応の測定液を開発する。受精卵品質評価の精度を高めるだけでなく、再生医療での細胞診断にも応用できることを目指している。
阿部教授によると、日本では夫婦7組に1組が不妊で、年間3万人が不妊治療を受けて出産している。人工授精や体外受精、顕微授精の成功率は18%以下で、医療費負担の大きさ、母体への影響も無視できないという。
阿部教授は「晩婚化で不妊治療が増えている。新しい診断装置が出来れば体外受精の成功率を高めることができるようになる」と話しています。
(朝日新聞 2015年2月27日引用)
移植前に受精卵の見極めを良くすることで移植により母体にかかる負担が減るのではないでしょうか。今後の研究に期待です!![]()
最近、色んな名前の牛肉、通称「ブランド牛」を目にしますよね![]()
北海道の十勝内だけでも、数種類のブランド牛がいます。
だけど、そもそもブランド牛って、何を基準に決めてるんでしょう?
血統?肉質?飼料?風土?
そこで、ちょっとGo○gl○さんに聞いてみました。
説明は以下の通りです。
「牛肉の銘柄(ブランド)は、産地(地理的表示)、血統(品種)、枝肉の格付け、飼育法などにより、ある一定の基準を満たしたものに付けられているのが一般的です。
牛に限らず、銘柄家畜の命名や基準については、(社)中央畜産会が定めた「産地等表示食肉の生産、出荷等の適正化に関する指針」に従うことが望ましいとされています。
各基準には明確な法律などがあるわけではなく、最終的には、各推進団体の任意にて適用範囲などが決められます。各銘柄は、商標登録などされている場合がほとんどなので、実質的に、適用範囲外のものはその銘柄を名乗れません。
各推進団体とは、いくつかの団体や組合などが集まった、半ば公的なところとなりますが、各推進団体の信頼度やブランド≒牛のブランド、といったところでしょうか。」
けっこう、ゆるいですね。
極端な話をすれば、例えばスズキさんが自分の牛を勝手に「スズキ牛」と呼んだりするのはもちろん自由ってことですね
ちなみに、日本全国人気第一位のブランド牛は、山形県の米沢牛でした。
今日はNatureダイジェスト Vol.12 No.3から
「Rudimentary egg and sperm cells made from stem cells」
という記事について紹介します![]()
ヒトの始原生殖細胞を多能性幹細胞から高効率で作成する方法が開発されたそうです![]()
まず、イスラエルと英国の共同研究チームが試験管内でヒトの皮膚細胞から
精子と卵子の前駆細胞を高効率で作り出す方法を見つけ報告しました。
マウスでは、京都大学の研究チームが胚性幹(ES)細胞や人工多能性幹(iPS)細胞から
精子と卵子を作り出すことに成功しており、得られた精子もしくは卵子を使った
体外受精で健常な仔マウスが生まれています。
また、2011年にはマウスの精子や卵子の源になる細胞である始原生殖細胞(PGC)に似た
始原生殖細胞様細胞(PGC-like cell;PGCLC)を初めて体外培養系で作り出しました。
このマウスPGCLCは、試験管内では前駆細胞段階から先に進めなかったのですが、
マウスの精巣に移植したところ、成熟して精子になりました。
この精子を使って仔マウスも得ることが出来ました。
卵巣にも移植し、同様に卵子と仔を得ることも出来ています![]()
ヒトでも精子や卵子を人為的に得ようとする研究は行われ、PGCLCは得られていますが、
幹細胞からのPGCLC作製効率は非常に低いのです![]()
しかしながら、今回イスラエルと英国の共同研究チームにより、男性由来と女性由来の
ES細胞やiPS細胞を使って、配偶子の前駆物質を
25~40%もの高効率で作製出来たと発表されました。
この率は今までで最高の作製効率だそうです![]()
人工的に精子や卵子を作るという研究は少しずつ進んでおります![]()
倫理的な問題はありますが、ヒトでも人工的に作製した精子や卵子を使って
子が得られる時代になるかもしれませんし、
今回の研究はPGCの形成や精子、卵子への分化の研究等に活かされるのでしょう![]()
JAからつの肥育牛部会の方々との会食が行われました![]()
(写真の撮影は失念しておりました…
)
実はET研には筆者を含めて2名の佐賀県出身者(しかも同期)がおり、所長に加えて呼んでいただきました!
北海道の農場等の視察に来られており、和牛の話、故郷である佐賀の話など、様々な話に花が咲いておりました!!
なんと筆者はJAからつにお勤めの高校の部活の先輩と感動の再会を果たすこともできました![]()
和牛の世界は広いようで狭いなぁと感じました・・・。
また是非色々と勉強させていただけたらと思っております。
我々も佐賀牛増産に一役買えるよう尽力して参ります!!
ET研究所のある上士幌町ではナイタイ和牛が有名ですが、
おとなり、士幌町では『しほろ牛』が生産されています![]()
気になるお肉の特徴は~![]()
十勝北部・東大雪山系のすそ野に位置する自然環境豊かな一大農業地帯・士幌町。最高峰の東ヌプカウシヌプリをはじめ勇壮な山々を臨むこの広大な大地で、しほろ牛は育ちます。
しほろ牛は、この地の新鮮な空気と水で健康に育ったホルスタイン牛で、脂肪が少なく、ジューシーで柔らかい赤身が自慢です。(JA士幌町HPより)
マスコットキャラクターもいてかわいいのです。![]()
最近は健康志向でヘルシーな赤身肉も人気ですね![]()
しほろ牛を提供しているレストランではステーキやハンバーガーを味わうことができますよ![]()

高さに圧倒されますね![]()
パテは牛肉100%でした!
中国のある酪農家では、ここ数ヶ月で乳牛180頭、
飼育している家畜の約20%を処分したそうです![]()
世界的な供給過剰で牛乳価格が6年ぶりの安値に落ち込んでいるためだそうです![]()
この農家さんでは、こんなにも牛を処分しているにも関わらず、
1ヶ月当たり10万元(約190万円)以上の損失があるそうです![]()

左)中国の牛乳輸入価格の推移(1トン当たり)
右)世界の牛乳生産量(単位:100万トン)
乳製品ブームがこの3年で反転し、牛乳を破棄したり、牛を処分したりしている
中国の酪農家は多いそうです![]()
その影響は中国以外にも及んでおり、米国やオーストラリア、ニュージーランドの酪農家も
今年は価格競争や、家畜の削減、収入減に備えているのです![]()
ニュージーランドの中銀は、牛乳輸出大国であり乳製品の価格の下落は
最大の経済的リスクの1つだと述べています![]()
約3年前、中国の牛乳や粉ミルク、チーズの旺盛な需要を受け、
ニュージーランドの酪農家からウォール街の銀行まで
誰もがこぞって牛乳に大きく賭けたそうです![]()
やはり中国の影響って世界的に見てもかなり大きいですね![]()
ということで、乳製品の価格下落によって中国の酪農家では
このような状況に陥ってしまっているそうです・・・![]()
今日は、未経産和牛の体型審査が行われました。
全農ET研では、未経産和牛を一度分娩させた後、ドナーとして用いているのですが、
受精卵を回収させるまでに、母牛として供用してよいかを体型審査により判断しなければなりません。
体の高さ、幅や各部位に得点を着けていくのですが、ここで得点が低過ぎると・・・。残念ながらお役御免となってしまいます![]()
今回の審査は全ての牛が無事合格できたようです![]()
立派なドナーになって、たくさん受精卵を作ってもらいたいものです![]()
人生で3回あるといわれるモテキ。
まだ、一度も来ていない!!![]()
なんて人もいるのでは!?
いいえ、そんなことありません。
すでに一度目は来ているはずです![]()

これは卵子に多数の精子が群がっているところです。
薄い青の大きな丸が卵子です。その上にある小さい楕円形が精子です。
この画像だと300個以上の精子が集まっています。
生体の中では何億、何十億もの精子が卵子を目指して泳いでいるのです。
こんなにモテるなんて、きっと人生史上最高だと思いま~す。![]()
ちなみに『モテる』とは『もてはやされる』からきているそうです。
なんでカタカナなんでしょうかね。不思議。
https://fbcdn-video-c-a.akamaihd.net/hvideo-ak-xpf1/v/t42.1790-2/10908553_383269018510584_1317625742_n.mp4?rl=300&vabr=163&oh=85ef4fbbf5208d5913fedb7cbe7e5e2f&oe=54EEE3BE&__gda__=1424942393_9923f02199e899ee647f9b0af590278f
↑NHK東海より。
岐阜県畜産研究所は12日、現場後代検定を行っていた種雄牛「花清勝」の期待枝肉成績で、脂肪交雑数値が県歴代最高の4.25だったと発表しました。
これまで、県内の歴代最高であった「花清国(はなきよくに)」 号が4.11で、それを上回り最高の能力を持つと評価されています。
同研究所飛騨牛研究部の高原伸一主任専門研究員は「きめ細かい脂肪交雑や明るい肉色など、飛騨牛の特徴を受け継ぐ牛」として今後の活躍を期待しています。
今日は分場へ移動される方や退職される方の送別会を行いました![]()
焼肉屋さんで盛大に行いましたよ![]()

まずはかんぱ~い
ですね![]()

会社ではお仕事しておりますので、なかなかゆっくり話す機会もないので
こういった飲み会の時には話に花が咲きますね![]()
お肉もたくさん食べました![]()

写真を見ていたらおいしそうですよね![]()
今日はこの写真に影響されて焼肉を食べたくなる方が多数出ることでしょう(笑)
送られる方々に感謝の意を込めて、とてもキレイな花束を渡して
写真もしっかり撮ったのですが、焼肉の煙がもくもくで・・・(笑)
残念ながら載せることができませんでした~![]()
っと、そこへ・・・

きました
きました~~~~~~![]()
上士幌ナイタイわぎゅーーーーー![]()
![]()
![]()
上士幌の誇りです(笑)
この上質な脂ののったお肉を山わさびでいただく・・・
至福の時です![]()
って、お肉の話ばかりになってしまいましたが、
移動される方々、退職される方々、今までET研を支えて下さいました。
我々も多くのことを学ばせていただきました。
本当にありがとうございました![]()
伊万里牛のテーマパークができるかもしれません!!
(伊万里牛テーマパークを!市職員が市長に提案 佐賀新聞2015.2.19)
伊万里牛といえば、佐賀県のJA伊万里管内で飼養された和牛を指し、全国的に認知度の高いブランド和牛の一つとなっています。
西九州自動車道の延伸に伴う伊万里市の交流人口の拡大と定住促進策を研究していた若手市職員の「伊万里に来てくんしゃい対策チーム」が施策提案の一つとして、伊万里牛を提供する食事施設のフードテーマパーク「伊万里牛タワー(仮称)」構想を塚部芳和市長に報告したそうです。
北海道では札幌らーめん共和国などがフードテーマパークとして知られていますが、和牛専門のフードテーマパークは私の調べでは他に見つかりませんでした!
地域振興、和牛の普及に繋がる面白い取り組みだなぁと感じました![]()
St Valentine's Day![]()
みなさんどのように過ごされましたか?
今年は土曜日で仕事休み、チョコが少なかった!!
なんて人も多いのでは!?![]()
ET研究所 実験室にも遅くなりましたがバレンタインの贈り物が届きました![]()
じゃ、じゃーん![]()

ハートの卵巣です![]()
普通の卵巣は楕円形ですが、この卵巣は黄体がありうまい具合にハートの形をしていました。![]()
ちなみに普通の卵巣(上)との比較写真も

この卵巣たち、主に体外受精実験に使っています。![]()
卵巣にある卵胞から卵子になる細胞を吸引し、成熟、体外受精、発生を行います。
卵巣によって大きさ、色、形は様々ですがハートの形をしたのははじめてでした!
牛さんからの贈り物だと勝手に解釈しました。![]()
ハッピーバレンタイン![]()
先日、農家さんから、こういう質問を受けました。
「うち、搾乳の時に、パンパンに乳房はれてるのに、絞っても出ない奴がいんだよね。
そういう牛にはオキシトシン打ってるんだけど、オキシトシン打ったやつに授精しても、全然とまんないの。
授精する牛に、オキシトシン打っちゃダメなの?」。
オキシトシンは通常、子宮収縮作用、射乳作用等があります。
事実、過去の報告では、授精直後のオキシトシンの使用は早期の胚死滅につながることが1999年6月号のJ. Prostagrandinsに報告されています。
オキシトシンは子宮から血中および子宮内へのプロスタグランジンの放出を促し、ひどい場合は黄体の退行 や子宮収縮によって受胎できなくなります。
テネシー大学の試験では人工授精後5-8日に100IUのオキシトシンを1日3回注射した場合の受胎率は33% で、注射しない場合場合(80%)に比べて大きく低下しました。
よって、授精後少なくとも2週間はオキシトシンの注射はすべきではありません。 (Dairy Herd Management、2000年 12月号)
搾りを優先させるか、授精を優先させるべきか、悩ましいところですね(੭ु xωx )੭ु⁾⁾
京都大学の研究グループが、精子幹細胞の
新しい自己複製メカニズムを発見したというニュースを見つけました![]()
精子幹細胞は精子形成を支える細胞です![]()
精巣では、少数の幹細胞が自己複製することによって、精子を生み出し続けます![]()
精巣の体細胞が分泌するグリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)は
精子幹細胞の自己複製に必要であることが分かっていましたが、
今回の研究でFGF2と呼ばれる増殖因子で増殖する
精子幹細胞が存在することを見出しました![]()
試験では、GDNFに依存しない幹細胞が精巣内にあることが分かり、
精巣細胞をFGF2の存在下で培養したところ、細胞集団を形成し、
5ヶ月以上にわたって培養可能であることが示されました![]()
実際に長期培養を行った後に不妊マウスの精巣へ移植すると、
培養細胞由来の精子形成が再開され、正常な子孫を得ることができたそうです![]()
この研究によって、ヒト精子幹細胞の培養系の確立につながり、
近い将来男性不妊症の治療法の開発や、
遺伝病の発症機序の理解が進むことが期待されるそうですよ![]()
この研究成果は米科学雑誌「Stem Cell Reports」に掲載されております![]()
先日、双子にもかかわらず死んでしまった胎子のエコー画像を紹介しました。
悲しいかな、また胎子が死んでしまった画像に出会ってしまいました![]()

最近の寒さのストレスによるものなのでしょうか、他にも妊娠鑑定後の流産なども続いています。
寒さがどのように胎子死や流産に関わるのか、北国における最大級の問題です
。
何か対策はないものでしょうか…。
全農ET研の供卵牛は、他の繁殖雌牛と異なり、妊娠、分娩を行うことはあまりありません(採卵開始の前に一度分娩させる、淘汰が決まった後、妊娠させ市場出荷する、基本的にはこの2回)。
妊娠分娩・泌乳によるエネルギー消費が生じないため、過肥になりやすいのです。
そのため、採卵終了後の供卵牛は、次の採卵が近づくまで、牛舎から広いパドックに放され、配合飼料を与えられず飼養されます(もちろん、牛舎のスペースに限りがあり、全ての牛をずっと牛舎に置いておけないことも理由の一つなのですが)。
よって、定期的に採卵が近づいた供卵牛を牛舎に戻すために、パドックにて牛を分ける作業が必要になります。これが「牛分け」と呼ばれる作業です。
一つの区画にまとまった牛を、別の区画に分ける作業なのですが、牛の動きを読んで的確に追う判断力や持久力、動く牛の耳標を正確に把握する動体視力が要求されるゲーム性を帯びた作業なのです!
作業は大きく分けて2種類。牛を見つけて、別の区画まで追う人は、正にサッカーで言うところのフォワード、分ける前の牛と分けた牛が混ざらないように、区画の間に立って番をする人は正にキーパーと言えます!
人呼んで「牛分け番長」である私は2年近くキーパーをやってきておりますが、当初から比べると、かなり熟達してきました。日本代表も夢ではないかもしれません。寒い冬のパドックで、今日も元気に牛を分けました!
2020年東京五輪にて、日本の畜産を普及する目玉として、和牛サッカー「USHIWAKE」が競技登録されることを密かに願いつつ、今日の筆を置かせていただきます。
先日、十勝管内のある農家さんで新ETシステムにて移植を行ってまいりました。

いつもホルスタインに移植をすることが多いのですが、
この日はタイトルにあるようにブラウンスイス。
いい感じで目が隠れています
ブラウンスイスに移植するまではたまにあることなのですが、
ET研から来た、かのブラウンスイスだったのです![]()
(クリックすると記事に飛びます)
このブラウンスイス、分娩当初は他の牛より小さかったのですが、
現在2産し体も大きくなり、今ではロボットの出口に居座りほかの牛に
いたずら
するほどになっているそうです。
(いじめられるよりはいいのかな・・・?)
この産次でちょっと手こずっているようでしたので、
今回の新ETで無事にとまり、また頑張ってくれよ~![]()
土曜日に会社へ向かう途中毎年恒例の風景に出くわしました![]()
![]()

青空に色とりどりの気球が浮かんでいてキレイですね![]()
毎年この光景を目にしますが、毎年快晴な気がします![]()
ちょうど競技飛行を行っていたらしく、こんなに気球が浮いてるのは初めて見ました![]()
熱気球は上昇と下降の調節が出来ますが、舵がないので方向は風まかせなんだそうです![]()
しかし、地上付近、中層、上層と高さによって無数の風の層があり、
気球の高度を調節することにより
ある程度行きたいと思う方向に進めることも出来るのだそうです![]()
通常20kgのプロパンガスシリンダーが3~4本積み込まれているので、
2~2.5時間の無着陸飛行が可能なんだそうですよ![]()
ということで、上士幌の今をお伝えしました~![]()
最近特に冷え込んでおります![]()
早く暖かくなって欲しいものですね![]()
春が待ち遠しいです![]()
先日のIETSにおいて、体外受精(IVF)により生産された受精卵が、屠場で採取した卵巣由来なのか、それとも生体から経膣採卵(OPU)により採取されたものなのかについて、2013年の世界の各大陸における成績についてまとめたデータを目にしました。
IVFにより生産された受精卵は、全世界で55万個近くに上り、その94.7%がOPU由来である一方、アジア(ほとんどが日本、韓国)では、OPU由来の割合は13.9%であるとのことでした
他の大陸は全て90%を超えていました。
OPU技術は、と場材料とは異なり、一頭から繰り返し採卵が行え、さらには6ヶ月程度の子牛からの採卵も行うことができるため、遺伝的な改良速度という観点から見ても強力なツールになりうると考えられます。
受精卵生産効率、および凍結技術等、まだまだ課題はある技術ですが、今後世界がよりボーダレスになっていく中において、日本の畜産を世界に負けないものにしていくためには、より注目していく必要がある技術ではないかと感じました![]()
大寒過ぎたら暖かくなるのを待つだけ!!と思っていましたが、甘かった。![]()
本日は氷点下20度を下回ったそうです。![]()
同期化処置のため牛たちに注射をするのですが、持ち歩いていたら凍っていました![]()
![]()
牛のひげもよく凍っていました。
今日はイギリスの新しい法案についてのニュースを紹介します。![]()
イギリスの下院が3人のDNAから胚を作る新技術の実用化を認める法案を可決したそうです。
賛否両論を呼んでいた技術を認める世界初の国となったそう。![]()
さて、どんな技術なのでしょうか!? 3人のDNAから胚!?
この技術は、母親から子どもに受け継がれる深刻な遺伝性疾患の予防を目的としています。![]()
受精直後の卵は3種類のDNAを持っています。父親の精子から受け継いだ核DNAと、母親から受け継いだ核DNA、さらに母親から受け継いだミトコンドリアDNAです。ミトコンドリアDNAというのは母親のみから受け継ぎます。ミトコンドリアDNAの変異により起こるミトコンドリア病は、視力障害や糖尿病、筋肉消耗疾患などの症状を引き起こします。
ということは、母親が変異ミトコンドリアDNAを持っている場合子どもに遺伝するということです。
新技術を用いた胚の作成手順を簡単に。![]()
まず、母親の卵子から核を取りだし、その核をあらかじめ核を取り除いたドナー卵子に移植します。その後、父親の精子と体外受精させます。こうすることで、母親と父親の核DNAとドナーのミトコンドリアDNAを受け継ぎ、母親由来のミトコンドリアDNAを持たない胚を作ることができます。
まさに3人のDNAから胚!
イギリスではこの種の変異を持つ新生児が毎年125人前後産まれていると推定されており、法改正により選択肢が増えたと考えられます。
参考: AFPBB News
ET研のいま!!![]()
ET研究所玄関前のつらら。1mほどあります。![]()

先日、フランスで行われました国際学会の抄録で、面白い内容があったので、ここで紹介させて頂きます。
「The influence of propylene glycol drenching on the superovulatory response and embryo quality in high – yielding daily cows.」
T. Othman, Faclty of Veterinary Medeicine, Cairo University, Giza, Egypt.
「高泌乳牛に対するプロピレングリコール投与が、過排卵処置及び胚質に及ぼす影響」
目的:近年、乳牛の1頭当たりの乳産出量が増加するにつれ、繁殖成績が低下している傾向にある。今回我々は、50頭の牛にプロピレングリコールを投与し、過排卵処理への反応および胚質への影響を調べた。
方法:2つのグループを設定。
・PG群→プロピレングリコール投与群
・Control群→無投与群
PG群は、FSH投与を行う1週間前から一日一回、150gのプロピレングリコール(以下PG)を経口投与。過剰排卵処理を行い、授精から7.5日目の胚を採卵。
結果:凍結可能胚および移植可能胚は、PG群の方がControl群と比較して、有意に多く採胚できた。(凍結可能胚→PG群 vs Control群:10.33±1.9 vs 6.09±0.9、移植可能胚数→PG群 vs Control群:7.08±1.7 vs 2.11±0.45)。逆に、わずかではあるが変性胚及び未授精胚数については、PG群の方がControl群よりも多かった(PG群 vs Control群:2.33±0.85 vs 2.09±0.6)。
結論:これらの結果から、PGの投与によって過排卵処理への反応および胚質は改善される可能性がある。
プロピレングリオールは、一般的には食品ならびに医薬品などの溶剤または防腐剤の目的で使用されています。牛の分野でも、ケトーシスの治療薬として一般的に普及しています。
プロピレングリコールの作用機序としては、経口投与された後、ルーメン壁から速やかに吸収され、肝臓でグルコースに変換されます。これにより、エネルギーのマイナス状態が一時的に緩和され、体脂肪の動員が穏やかになり、ケトーシスが緩和されます。
今回、プロピレングリコールの効用が繁殖に着眼している報告は、私が知る限りではこの報告が初めてです。
プロピレングリコールは500ml当たり195円程度なので、経口投与の労力さえ惜しまなければ、安価で、より良い採卵成績を上げることも不可能じゃないかも知れませんね。
フランス中北部サンプリに住むフロベールさんは、ネットに掲載された
「ブロンド、筋肉質で血統も抜群」というプロフィールに目を留め、
バリトンと言う名の彼をアニータかアンリエットと会わせたらどうだろう・・・と考えた![]()
いや、デジレとも相性がいいかもしれない![]()
もしかしたら、皆一緒に・・・というのもアリかも?
ちょっと、ちょっと~
ET研ブログなんか変な内容になってません![]()
いえいえ、この話は今流行の婚活サイトの話なんかではなくて、
牛のパートナー探しの話ですよ![]()
フロベールさんはシャロレー種の肉牛160頭を飼育している畜産農家です![]()
良い遺伝子を持つ牛と交配させ、優れた牛を増やすため
牛の繁殖相手を見つけるためのサイト
「trouverlebontaureau.com(理想の雄牛を見つける、の意)」を利用しているのです![]()
そこには交配候補として何百頭もの牛のプロフィールがずらりと並んでいます![]()
「理想が高い雌牛たちのお相手がここに!」と、
通常の交際相手探しサイトと似たキャッチフレーズを掲げるウェブサイトは、
2014年10月に同国で行われた農業サミットの場で
交配団体によって立ち上げられたそうです。
繁殖農家は、雌牛の年齢、品種、乳質、成長しやすさ、筋肉の発達、出産能力など、
交配を通じて改善させたい点を詳しく指定できるそうです。
そうするとスクリーンには、雄牛の写真が次々と表示されるのです。
「息をのむようなボディ」 シャロレー種 シラノ![]()
「田舎出身だがパリジャンの優美さ」 ブロンド・ダキテーヌ種 アークレイン![]()
なんか面白いですね![]()
本当にこのような宣伝文句がついているのかは不明ですが・・・
牛を選択すると、選んだ雄牛の精液が配達されるという仕組みみたいです![]()
![]()
この「フランス流牛の交配術」を世界に広めるため、将来的に
英語、スペイン語、イタリア語、中国語版も作られる見込みだそうですよ![]()
妊鑑にて。

画像を見たときは双子だ!ラッキー![]()
と思ったのですが双子の場合は分娩時などのリスクが高くなるため実はそれほどうれしいことではないかもしれません。
ただ双子であることが予めわかっていれば対応のしかたや気持ちの入りようも変わってくると思います。
エコーで確認したからこその利点ですね![]()
がしかし、この双子じつはすでに胎子の心拍が確認できず死亡しているようでした。
分娩時のリスクが心配ではありましたが、やりきれない気持ちになりますね![]()
本日も2015IETSの発表の中から、現場に応用できそうなものをご紹介いたします。
原題:FERTILITY RESPONSE IN SUCKLED BEEF COWS SUPPLEMENTED WITH LONG-ACTING PROGESTERONE AFTER TIMED ARTIFICIAL INSEMINATION
(和訳: 定時人工処置後に持続性黄体ホルモン製剤投与を行った泌乳期肉用牛の受胎性)
著者: G. Pugliesiら (サンパウロ大学)
緒言: 黄体とプロジェステロン(P4)分泌は主席卵胞のサイズに影響を受け、発情後早期のP4増加は胚発育を向上させる。一方、主席卵胞サイズと発情後早期のP4添加の受胎性への影響はよく分かっていない。そこで、(1)卵胞発育期における黄体の存在が、主席卵胞と黄体のサイズと排卵率に及ぼす影響、(2)主席卵胞サイズと持続性黄体ホルモン製剤の添加が定時人工授精(FTAI)における受胎率に及ぼす影響について評価を行った。
材料および方法
・10日間隔で超音波診断器における生殖器検査を行い、無発情牛と正常牛に分け、無発情牛は試験1、正常牛は試験2を実施した。妊娠鑑定はDay31-36に超音波診断器により行った。
結果
試験1:無発情牛におけるFTAIの受胎率は持続性P4を投与した区の方が有意に高かった(下表参照)
*: P < 0.05 †:P < 0.08
試験2: 主席卵胞サイズはPG投与区が多く、排卵率、黄体面積はPG投与区の方が大きかった。(下表参照)
*: P < 0.007
受胎率は、PGを投与せず、持続性P4を投与しなかった区が、PGを投与した区より低くなった(下表参照)。
a,b: P < 0.05
結論:発情後4日目における持続性P4製剤投与は無発情牛の受胎性を増加させる。一方、卵胞発育期における機能性黄体の存在は主席卵胞サイズを小さくし、排卵率、受胎率を減少させる。
・・・発情後5日目でP4徐放剤を挿入するファストバックは当ブログでも何度か紹介しておりますが、今回はワンショットの注射薬である持続性P4製剤を用いた手法でした。P4徐放剤と比較した場合どうなるのかも気になるところです。
同期化開始時の黄体の存在は生理的なP4濃度の上昇による受胎率の向上を引き起こすことも考えられますが、今回は受胎率を下げる要因となっています。高泌乳牛ではまた違う結果となるかもしれないなぁと感じました![]()
先週に引き続き胚の細胞数を数えていました。
胚を凍結融解し2日間培養したものを染色して細胞数を数えます。
同じ品質の胚でも凍結融解後の運命はそれぞれ・・・


どちらも生きてはいますが、
下の方は生きている細胞(青いつぶつぶ)が少なく凍結によるダメージで融解後の細胞分裂が思わしくないようです。
やはり品質が優れている方が凍結に対する耐性はあるのですが、同じ品質でも生死は分かれてしまいます。
ずっときれいな胚はやはり強いと感じますが、体内胚ではそんなこと分かりませんしね。
う~ん。![]()
ヒトES細胞はヒト胚から作り出すため、生命倫理上の問題がありました![]()
そこにヒト胚を使わないiPS細胞が登場しましたが、ここで懸念されたのが、
「ヒトiPSから精子や卵子が作成され、試験管の中で体細胞から胚が作成されること」でした![]()
ケンブリッジ大学スラニ研究室からの論文は、ついにヒト多機能性幹細胞から
卵子や精子の基となる始原生殖細胞を作り出す方法を開発できたことを報告しています![]()
「Sox17 is a critical specifier of human primodiall germ cell fate.」
http://www.cell.com/cell/abstract/S0092-8674%2814%2901583-9
この研究では、始原生殖細胞で活発になる「Nanos」と呼ばれる遺伝子を目印にして
始原生殖細胞の出現を見ているのですが、
まずES細胞から始原生殖細胞を作り出すことを試みたがうまく作成できませんでした![]()
しかし、ある培養方法を使って培養した多機能性細胞を使うと4~5日目をピークに
Nanosが活発化する細胞を作り出すことに成功しました![]()
この試験で作り出されたものが始原生殖細胞なのか?ということで、
胎児の生殖臓器にある生殖細胞や、精巣がんなどと比べたところ、
十分始原生殖細胞であると結論できそうなところまで至っているそうですよ~![]()
難しいですが、この論文では以下の様々なことが明らかになっております![]()
・始原生殖細胞になるプロセスで「CD38」と呼ばれる分子が細胞の表面に出てくる。
・受精卵は分裂して、「外胚葉」、「内胚葉」、「中胚葉」と分かれて、
このうち内胚葉は腸や各種の臓器、生殖細胞になる。
内胚葉を作り出す機能のある「Sox17」が多機能性細胞の段階から
始原生殖細胞を作り出すきっかけになっている。
・この分子が「BLIMP1」と呼ばれる生殖細胞を作り出す仕組みと関係している。
さぁ、とうとう王手ですかね![]()
精子や卵子という生殖細胞をいかに作り出すのか・・・
わが国の「特定胚及びヒトES細胞研究専門委員会」では、
議論の結果どのような方向性になるのでしょうか・・・
ET研究所で購読しているホーズデーリィーマンにユニークな記事がありました![]()
どのような内容かといいますと、牛の除角をしなくても良い世界が来るかもしれないそうです![]()
。
牛に角があるのは当然と考えていたのですが、実は遺伝的に角が生えない牛がいるそうです![]()
角が生えない遺伝子、つまり無角の遺伝子は優性の常染色体形質らしく、記事によると無角の種雄牛を選択することで除角が必要ない世界が実現するとか。
除角の手間もなくなり、牛のストレスもなく、牛から嫌がられることもなくなる。なんて素敵な世界ではないか、と思ったのですが現実はそう甘くないようです![]()
どうも無角の牛、残念ながら能力的に有角の牛に遠く及ばないそうです。そのため今すぐブリーダーさんが無角の牛を増やすということにはならないそうです![]()
ですが、近い将来、無角でありながら能力の高い牛が登場すれば無角であることが1つのポイントになりそうな気がします。
国内にも無角和種という品種がいますが、こちらも肉質が黒毛等に遠く及ばないそうで絶滅の危機だとか…。
生産性がもちろん優先されますが、省力的?な改良も進んでくれるとうれしいなと思う内容の記事でした。
本日はIETS2015のポスター発表の中から、FTAIと発情発見を組み合わせて良好な成績が得られていた方法をご紹介いたします!
原題: COMBINATION OF OESTRUS DETECTION AND FIXED-TIME ARTIFICIAL INSEMINATION IN BEEF HEIFERS FOLLOWING A SHORTENED OESTRADIOL-BASED PROTOCOL THAT PROVIDES FOR A LENGTHENED PROESTRUS
和訳: 発情前期を延長させることを目的とした初日エストラジオール投与短縮プロトコルの後の発情発見と定時人工授精の組み合わせ
著者: J. J. de la Mata ら (アルゼンチン)
緒言:初日にGnRHを投与し、5日間とプロジェステロン叙放剤留置期間を短くした5-Day Co-Synchプロトコルにより、良好な受胎率が得られているものものもあるが、同様にして初日にE2を投与するプロトコルにおいても留置期間を6日間と短縮させて良好な成績が得られた報告がある(J-Synchプロトコル)。本試験では7日間留置プロトコルとJ-Synchプロトコルを比較した。
材料および方法
供試動物: 肉用種未経産牛 208頭
方法: 下図参照
・対照区の場合はP4抜去から36h、試験区の場合は48h以内にスタンディング発情が観察された場合は、発情の12h後にAIした。
結果
a,b: P < 0.05 c,d: P < 0.09
・・・J-Synchプロトコルにより、発情発見によるAIで受胎率が高い傾向が出ており、総妊娠率もJ-Synchプロトコルの方が高くなっております。FTAIにおいてP4抜去からAIまで時間が空くと、途中で発情が来た場合AIのタイミングが遅くなってしまう可能性が高まってしまいますが、発情発見が可能な状況下であるなら、発情観察とFTAIを組み合わせることで良好な成績が得られるようですね![]()
実験室ではどんなことが行われているのでしょうか!?
そんなきょうのひとこまを紹介します。![]()
この日は・・・

受精卵の細胞数を数えるために細胞の染色を行っていました。
生きている細胞が青く染まっています。![]()
丸くてかわいい。癒されます。![]()
カウンターを使ってひたすら青いぶつぶつを数えてきます。多いときには300くらいあります。
好き嫌い分かれる作業ですが、わたしは好きですよ![]()
牛って、大人しくて、従順で、臆病で優しい動物だという印象を持たれがちですよね。
牛が家畜化したのも、大半の牛がそういった性格だったからかもしれません。
だけど、たまに、とんでもない牛に出会うこともあります。
人を見るなり、どついてくる牛。
執拗に人を追いかけ回す牛。
人を見るなり、思いっきり蹴ってくる牛。
だけど、そういう事をする牛って、過去に人に嫌なことされた、とか、臆病すぎるから、とか、そういったら理由があるからかもしれません。
だけど、世の中には、DNAに「凶暴」というレッテルが貼られた牛もいるのです。
先日テレビを見ていたら、こんな牛がいました。
英国BBCより。
「1930年代にナチス・ドイツが異種交配の実験を繰り返して異種交配によって生み出した牛を英国内で唯一飼育しているデリックさんは、興味本位で飼い始めたところ、どう猛なため命の危険を感じたという。
「とりわけ攻撃的な牛は視界に入った人を殺そうとする」と話し、結局、比較的穏やかな性格の6頭を残し、攻撃的な20頭を処分することになった。」

↑これが、ナチスの牛。見た目はめんこいですよね。
いろいろ、ツッコミどころ満載な記事ですが、皆さん、頭を下げてくる牛には要注意ですよ!
宮崎の畜産試験場では子牛の成長に適した温度や湿度を保つための
「保育器」を開発したという記事を見つけましたので紹介いたします![]()
子牛は皮下脂肪が少なく体温を調整することが難しいため、
低温に対する抵抗力が弱いということはみなさんご存知かと思います。
全国で生まれる子牛は年間約130万頭で、宮崎県内では7~9万頭だそうです。
しかし、6ヶ月以内に6千頭前後が死んでいるのだそうです![]()
全国の病死総数は不明だそうですが、
寒い地域ほど冬場の病死率は上昇すると考えられます![]()
この保育器は温度と湿度から決まる不快指数を基に開発されました。
理想的な環境としては、気温25℃前後、湿度60%前後だそうです。
保育器の幅は2m、高さと奥行きが1.5mで、子牛3~4頭が入ることが可能です![]()
保育器の画像です![]()
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/photonews/article.html?id=20150114-OYS1I50008
骨組みは鋼材で、風を防ぐために塩化ビニール製の壁板で囲い、
ねじを使って組み立てるそうです。
天井にヒーターを取り付け、床面におがくずや藁を敷いています。
価格は保育器が6万円、不快指数が分かるストレスメーターが8千円とのことでした![]()
肉牛の繁殖農家が減少していることから全国的に子牛の供給不足が続いています![]()
この保育器で子牛の病気を防ぎ、安定供給に繋がると良いですね![]()
今日は採卵日だったのですが、なんとびっくり30頭もの採卵をおこなうことに![]()
7時前から集まり、採卵を開始したので10時前に洗い終わることができました![]()
これだけの頭数がいましたので、今日回収できた凍結卵の数がなんと250個を超えました![]()
これは研究所史上最高記録との噂があり、頑張って採卵した成果があらわれて良かったです![]()
凍結機も3台使ってフル稼働です![]()
![]()
![]()



しかしまだまだ卵が足りないようで…。
何とかこの調子で卵が取れて欲しいですね![]()