トウモロコシの長い旅
普段私たちがウシに与えている飼料がどのようにして作られるのか、
知っていますか?
先日、本所の研修に参加して、飼料原料の購入から製品化までの過程について学んできました。
まず、飼料の主な原料であるトウモロコシは、ほとんどがアメリカから
輸入されています。
北海道にいると、自家製デントコーンの使用が当たり前のように感じますが、
実は日本はトウモロコシの輸入量が世界一なんですね。
アメリカ中西部のコーンベルトと呼ばれる地域で作られたトウモロコシは、
巨大ないかだに乗せられてミシシッピ川を下り、河口のニューオリンズで
輸送船に積み込まれた後、パナマ運河を通って日本へとやってきます。
日本に到着したトウモロコシは病原害虫などの検疫を受けた後、
港に建設されたサイロに貯蔵され、さらに併設の飼料工場で配合飼料へと
加工されます。
私は今回茨城県の鹿島港を見学してきたのですが、
海沿いに巨大なサイロと輸送船が並ぶ姿に圧倒されました。
乗せていただいた船には、なんと1万トンものトウモロコシが積まれて
いるとのこと!
一体ウシにとって何十年分の食料になるのでしょうか…
ウシたちには、長い長い旅をして作られた飼料をたくさん食べて、
元気に過ごしてもらいたいものですね