家で飼っている猫は、ペット保険に入れているのですが、
腸内フローラを無料で測定しますよ~というような案内が来ていました。
腸内フローラ測定により、病気のリスクを判定できるようです。
すごいですね。
環境中や生体にはたくさんの微生物が存在します。
土壌や糞といったサンプルから微生物のDNAを抽出し、
菌種組成や菌叢を調べるのが、メタゲノム解析です。
Li, F., Li, C., Chen, Y., Liu, J., Zhang, C., Irving, B., ... & Plastow, G. (2019).
Host genetics influence the rumen microbiota and heritable rumen microbial features
associate with feed efficiency in cattle. Microbiome, 7(1), 92.
この論文では、複数の肉牛のルーメンからサンプルを採取し、
菌叢を調べています。
この論文の結果によると菌の多様性や一部の菌の存在比は
中程度に遺伝すると述べられています。
また、菌組成の一部は宿主の飼料利用性等と
関連があることが報告されています。
飼料利用性の良い牛のルーメン液を移植することで、
悪い牛の飼料利用性が改善されるようなことがあれば、おもしろそうですね。
ヒトにおいても菌叢を調べる研究は盛んに行われています。
自分の腸内フローラを調べて、どのような特徴があり、
どのような病気に気をつければよいのか知りたいものです。
糞便移植はやりたくないですけどね。。