賢いウシさん
最近は、1月上旬に積もった雪も少しずつ溶け、暖かく感じることもありますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
ET研の本場がある上士幌のナイタイ高原は、昼に溶けた雪が出勤時の朝には凍結しているため、二駆の自動車で出勤する私は、凍結した坂を上る毎日に恐怖を感じています。なんとか事故なく冬を乗り越えられれば良いのですが、、、
さてET研究所では、飼養している牛を受卵牛(レシピエント)とよび、全農の事業牛および全国各地の生産者から預かった牛に通常、月・水・金の午前中にETを行っています。
通常ETを行う際は、経験豊富な熟練技術者が3~4名と補助者数名と協力し、ETを行う該当牛を直前にスタンチョンをかけ、エサをまきエサにつられたウシはすぐに捕まります。。。という経験しかしたことがなかった私だったのですが。
先日、休日にETを行うことになり、同様にスタンチョンをかけエサをまいたのですが、約30頭いる内の1頭だけ上手くスタンチョンをさけてエサをたべなかなか入りません。
しかもその1頭がその日にETするウシでして。。。10分ぐらい粘ったのですが私の思った行動はせず。。。
仕方がないので、区画用の仕切りを開放しそこに挟んで捕縛。とても賢く、なかなか入らない。。。
なんとか事なきを得ましたが、メンタルがとてもやられました。。。
思い返せば、大学時代の行動学の授業で「ウシはヒトと同等でとても知能が高い高度な動物である。」と先生がおっしゃっていた記憶がうっすらですがあります。
その時は本当なのだろうか、と感じたものですが、いざ就職してウシと触れ合うとその通りだなあと感じる今日この頃であります。
SK